株式会社GWC(日本拠点:東京都千代田区 会長:文厨)は20日、日本と中国の企業経営者、イノベーター、設計者、投資家などを対象とした招待制イベント「G-Summit Tokyo 2017」を開催した。

 北京、シリコンバレーに続き、今回初めて東京で行われた同イベントは、同社が得意とするIoT分野をプラットフォームに、満足度の高い異業種交流とビジネスマッチングの実現を目指して開かれたもの。

 今年のコンセプトは「IoT、未来をつなぐ創造」。「IoT×デザイン」「IoT×ロボット」「IoT×新ビジネス」の3つをテーマとし、英国宇宙物理学者スティーヴン・ホーキング博士によるビデオ講演を皮切りに、各分野の第一人者が基調講演に登壇し、会場に集まった日中企業の経営層約150名が耳を傾けた。

 GWCの会長であり創設者でもある文厨氏は、日中ビジネス交流のこのカンファレンスが来年4月に10年目を迎えることを紹介し、開始当初より参加している慶應義塾大学特別招聘教授の夏野剛氏と共に、中国と日本のモバイルビジネスのこれまでの10年、これからの10年について対談を行った。

 対談の中で、日本企業の新技術への投資状況や、今後の展望について文氏から意見を求められた夏野氏は、現在の日本については「10年後、20年後といった中長期の投資や、成果の見えづらいものへの投資に積極的でない」という考察を、将来については「高齢化社会が進むに伴って、新しいテクノロジーを受け入れるスピードが落ちる可能性がある」という懸念を示し、「AIに関しては、才能のある研究者はバックアップを受けてこそ力を発揮できるのだから、予算を付けてくれる海外に出ていくべき。中国の企業は、日本の若いエンジニアをどんどん使ったほうがいい」と語り、日中共同で生み出すイノベーションに大きな期待を寄せた。

■GWC(長城会:Great Wall Club)とは

 モバイルインターネット産業の交流事業を手がける、中国発の経営者向けグローバルコミュニティ。2008年に中国の有名モバイル企業数十社のCEOらが結成した組織で、現在米国のシリコンバレーを本拠点とし、北京、東京などに支社を構える。