宇野昌磨【写真:Getty Images】

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GPカナダ大会に登場する日本の19歳を、米メディアも主役筆頭候補にリストアップ

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、カナダ大会(レジャイナ)が26日に開幕する。男子では宇野昌磨(中京大)が登場し、地元選手で2014年ソチ五輪銀メダリストのパトリック・チャン(カナダ)と激突。米テレビ局「NBCスポーツ」は「ショウマ・ウノはここにきて明確な優勝候補となった」と注目している。

 先週のロシア大会に出場した羽生結弦(ANA)に続き、宇野が今季のGPシリーズ初戦を迎える。

 同局のプレビュー記事では、男子の展望を「ショウマ・ウノはここにきて明確な優勝候補となった」と書き出し、今大会の主役筆頭候補にリストアップ。“ホスト選手”のチャンと優勝を競うと予想している。

 宇野は今季初戦となった9月のロンバルディア杯(イタリア・ベルガモ)でショートプログラム(SP)、フリー、合計すべてで自己ベストをマーク。2位のジェイソン・ブラウン(米国)に60点差をつける圧勝で、地元メディアから「夢のようなコンビネーション、アーティスティックな成長だった」と称賛された。

勝負の鍵は4回転ジャンプの出来「チャンが勝利を手にするための火力は欠けている」

 10月のジャパン・オープンではジャンプでミスが続き、6選手中3位にとどまった。しかし、記事では、「この小柄な19歳はフリースケートで降臨したが、そこでは五輪行きの明確なパスを持っている唯一の存在だった」と高い評価を与えている。

 一方、チャンについては「カナダのパトリック・チャンはとても多くのことを成し遂げてきた。3つの世界タイトル(世界選手権)に、五輪銀メダルにはすでに彼の名前が刻まれている」と輝かしい実績について言及。そのうえで、「だが、もしウノが全ての4回転ジャンプをはっきりと見せつければ、勝利を手にするための技術的な火力は欠けているだろう」と宇野のジャンプが勝敗の鍵を握るとしている。

 羽生結弦(ANA)とともに平昌五輪のメダル候補として期待されるなか、カナダのリンクに降り立つ宇野。今季GPシリーズの自身初戦となる演技には、これまで以上の熱視線が注がれることになりそうだ。