文系は役に立たないなんてとんでもない 時代を生き抜く最強スキル「文系力」を徹底解説

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 かつて文部科学省が国立大学文系学部の縮小方針を示した際に、「文系軽視」であるとして多くの知識人から異論が噴出した。「役に立つ理系」、「役に立たない文系」のような見方をする人も多いようだが、それって根拠は何? 理系に進めば万々歳というわけでもないだろうし…。

 そんな中、「声に出して読みたい日本語」(草思社)、「語彙力こそが教養である」(角川新書)などのベストセラーを出している明治大学文学部教授の齋藤孝さん(専門は教育学、身体論、コミュニケーション論)が、詩想社(東京)から「『文系力』こそ武器である」(税込み994円)を出版した。段取り力・俯瞰(ふかん)力・語彙力・要約再生力・改革力・概念創造力・感性・鑑識眼・コミュニケーション力・教養…など、時代をサバイバルする必須スキルとしての「文系力」を徹底解説している。

 まず、そもそもなぜ今、文系が軽視されているのかを第1章で、漠然といわれている「文系人間」と「理系人間」についてを第2章で解説。そして、明治維新や近代日本の発展を支えた文系力や、古代から最先端のベンチャー企業まで世界をリードしてきた文系力のエピソードをひもとき、弱者が取り残されがちな現代、「文系力」を先の読めない未来を生き抜く武器にする多様な方法を伝授していく内容。「文系力」を一気にバージョンアップする読書法2種と、理系マインドをも獲得できる読書術、超速新書活用法も公開するという。IT全盛・AI時代の今こそ、人類の持つ言葉や表現の力が大切になってくるのかもしれない。