25日、北京青年報によると、イケアが中国向けに制作した新コマーシャルが視聴者の間で物議を醸し、同社が謝罪声明を出す事態となった。写真は中国のイケア。

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2017年10月25日、北京青年報によると、イケアが中国向けに制作した新コマーシャルが視聴者の間で物議を醸し、同社が謝罪声明を出す事態となった。

中国の動画サイトを見てみると、問題のCMは両親と娘が重苦しい雰囲気の中で食卓を囲むシーンから始まる。「ママ…」と何か言いたげな娘に対し、母親は「彼氏を連れて帰らないならママなんて呼ばないで!」とピシャリ。そこへ玄関のベルが鳴り、娘が花束を持った男性を「私の彼氏なの」と紹介する。すると両親の表情は一変、食器をいそいそと並べて男性を歓迎するという内容だ。最後には「毎日を気軽に祝おう」というフレーズが流れる。

記事によると、視聴者が問題視したのは「彼氏を連れて帰らないならママなんて呼ばないで」というセリフだ。「適切さに欠けている」「的外れな価値観を伝えている」などとして、ネット上には「がっかりした」とのコメントが寄せられたという。

最近、同じ問題で両親ともめた女性は「恋人を連れて帰らなければ険しい顔を見せて、恋人を紹介した途端に笑顔で歓迎。家族ってこんなもの?」と話し、別の視聴者からは「独身の人、特に『剰女(売れ残り女性)』に対する差別に満ちている。快適な生活を強調するイケアがこんな価値観を発信するなんて信じられない」との声が上がったそうだ。

この問題についてイケアは24日午後に出した声明で「CMに対する皆様の関心に感謝するとともに、CMが発した間違ったイメージについて心からお詫びします」と謝罪した。同社は近日中に放映を全面的に中止する方針も示しており、PR部門の責任者は「平凡なリビングがどうすれば喜びに満ちた環境に変わるか消費者に見てもらいたかった」などと説明した上で、「男女平等はイケアが一貫して提唱してきたこと」と指摘したという。(翻訳・編集/野谷)