異形の2画面スマホ「M」を買わざるを得ない理由
10月18日、ドコモが新商品発表会を開催してスマートフォン10機種を発表しました。そのなかで最もプッシュされていたのがZTEと共同開発した「M Z-01K」。折り畳み式の2画面ディスプレイを採用した異色の端末です。「ドコモさん、どうしちゃったの?」と思いつつ、ワタシが今回最も欲しくなった端末はこの「M Z-01K」。その理由をご説明しましょう。最近発売された2画面スマホで記憶に新しいのは「YotaPhone 2」ですが、「M Z-01K」はまったく異なるコンセプトのスマートフォン。系統的には「MEDIAS W N-05E」に連なる端末です。詳しくは「新スマホ「M」に思う、2画面折りたたみに挑戦し散った端末たちそして「Sony Tablet Pシリーズ」」をご覧ください。

▲「YotaPhone 2」。背面にE Inkの電子ペーパーディスプレイを搭載したAndroidスマートフォンです。覚えていますか?



▲「MEDIAS W N-05E」。早すぎた折り畳み式の2画面スマホ。Amazonで中古端末が2万円前後で購入可能ですが、現在の感覚からすると処理速度が物足りないので、かなりオススメいたしません

さて本題です。前述のとおり筆者は「M Z-01K」を買う気マンマン。その理由は下記のとおりです。

●2画面に任意の異なるアプリを実行できる「利便性」

「MEDIAS W N-05E」と「M Z-01K」の最大の違いはマルチウインドーの対応度です。「MEDIAS W N-05E」でもメイン画面とサブ画面に異なるアプリケーションを実行できましたが、サブ画面で起動できるのは2画面対応オリジナルアプリ「Utility Apps」に含まれる「メモ一覧」、「ブラウザ」、「ギャラリー」だけでした。

その点、OSレベルでマルチウインドーに対応している「M Z-01K」は、任意のアプリケーションをメイン画面とサブ画面にそれぞれ表示可能です。アプリの組み合わせは無数にあるのですから、「想像を超える。無限の可能性。」というキャッチコピーもあながち大げさではありません。



▲「M Z-01K」は任意のアプリをメイン画面、サブ画面で実行可能。組み合わせに制限はありません

●2画面ディスプレイならではのアプリが登場する「期待感」

「M Z-01K」には、通常モード、ミラーモード、2画面モード、大画面モードの4種類の画面表示モードが用意されています。2画面モードでアプリを使い分けるのも便利ですが、せっかくの2画面は「専用アプリ」でも活用してほしいところ。左に一覧表示、右に全画面表示するビューワーやメーラーなど実用系アプリにも期待したいですが、ふたりプレイ用の「海戦ゲーム」なども楽しそうです。「M Z-01K」専用アプリがリリースされること、開発者キットが提供されることを強く希望します。



▲L字に開いて横置きすれば安定して設置可能。この時代にあえて実際に向かい合って「海戦ゲーム」をプレイしたら白熱間違いなしです

●パナソニックの「ΣBook」を彷彿とさせる「見開き読書環境」

電子書籍、特にコミックはやはり見開きで読みたいもの。5.2インチディスプレイをデュアルで搭載する「M Z-01K」は、まさにマンガ読みのためのスマホです。実際の表示サイズは文庫版(105×148mm)の見開きにも及びませんが、見開きを片ページずつ表示するよりははるかにマシ。見開きの電子書籍リーダーというとパナソニックの「ΣBook(シグマブック)」を思い出しますが、狭額縁ディスプレイのおかげで「見開き感」は「M Z-01K」のほうがはるかに上です。



▲dマガジンの表示例。雑誌はちょっと厳しそうですね。拡大しつつ読み進めましょう

2030万画素カメラで撮影できる「最強セルフィースマホ」

「M Z-01K」は2030万画素(絞りF1.8)のカメラをひとつだけ搭載しており、インカメラ、アウトカメラとして共用します。そのためカメラ切り替えなど撮影時の準備がやや面倒ですが、最高解像度でセルフィーを楽しめるというメリットがあります。もちろんフラッシュも利用可能です。あくまでも「解像度」という前提条件ですが、「最強セルフィースマホ」と言っても過言ではないです。


上の例ではディスプレイを開いていますが、閉じている状態でもセルフィー可能です

同じ電車車両で端末がかぶらないと思われる「希少性」

ひねくれたガジェッターとしては「希少性」にも価値を感じます。「M Z-01K」がどのくらい売れるかわかりませんが、率直に、そして言葉を選ばずに申し上げれば「変態端末は(ワタシのような)変態しか買わない」と思います。インナースペースでの満足度は極上です。


10月18日のドコモ発表会で取材陣の多くが殺到していた「M Z-01K」ブース。携帯電話関連ジャーナリストの方々がどのぐらい購入するか個人的に注目しています

フルHDディスプレイを2枚搭載して負担が大きいのにSnapdragon 835(MSM8998)を採用していないこと、ドコモ肝いりの端末なのに788Mbpsの高速通信に対応していないこと、来年発売されるのにAndroid 8.0を採用していないこと、画面割れちゃいそうだから仕方ないですがおサイフケータイに非対応なこと、構造上やむを得ませんがケースを装着できないこと......などマイナスポイントもいくつかありますが、どれも些細なウィークポイントです。

最後に重箱の隅を突きましたが、SoC、通信速度、OSバージョンは実用上問題ありません。Snapdragon 820(MSM8996)は十分高速なSoCですし、実効速度では下り788Mbpsも500Mbpsも大して変わらず、OSはAndroid 8.0に対応予定です。おサイフケータイ非対応、ケース装着不可な点をわかって買うのであれば、「M Z-01K」は唯一無二の魅力を持つ端末です。

なによりも、みんなで買い支えないと、チャレンジングな変態端末は続きません。そのような意味でも、異形の2画面スマホ「M Z-01K」は買わざるを得ません。Let's buy!