23日、韓国・JTBCテレビは、韓国に残る旧日本軍の施設の数々が、その歴史的価値とは裏腹に放置され荒れ果てていると報じた。写真は韓国。

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2017年10月23日、韓国・JTBCテレビは、韓国に残る旧日本軍の施設の数々が、その歴史的価値とは裏腹に放置され荒れ果てていると報じた。

韓国には日本による統治時代に旧日本軍が造った軍事・生活施設が数多く残っている。釜山(プサン)市内のある地域では昨年、「歴史の痛みを感じ体験する空間として活用しよう」という趣旨の下、日露戦争から太平洋戦争にかけて使われた弾薬庫や宿舎、洞窟跡に案内板などを設置し、国内外からの観光客誘致に成功した。

一方で、近くにありながら管理が行き届いていない所もある。釜山の海岸付近に残る洞窟入り口には釣り人や漁師が捨てた道具が散らばり、すぐ隣の人工の洞窟も、建設当時の技術力をうかがう貴重な施設ながらやはり放置状態だ。

一方、慶尚北道(キョンサンブクド)永川(ヨンチョン)市の外れには巨大なコンクリート施設がいくつか残っている。これらは飛行場建設のため数多く造られた格納庫の一部といい、大半は畑や貯水池を造る過程で取り壊されたが、今も近所の人たちが涼んだり物を入れたりする倉庫として使われている所がある。

韓国文化財庁は2013年から昨年にかけて全国に残存する「太平洋戦争遺跡地」の調査を行い、文化財に登録されていない548カ所のうち、保存状態や希少性、軍事的・歴史的意味などから12カ所を「最も活用価値が高い」と評価した。しかしJTBCが今回行った取材で、このうち8カ所は放置されたり壊れたりしていたことが分かった。

この事態にJTBCは「太平洋戦争の遺跡には、日本に強制動員されたわれわれの悲しい歴史が詰まっている。繰り返されてはならない歴史的教訓を共有するため、より積極的な努力が必要だ」と伝えた。

これを受け韓国のネットユーザーからは「親日派の子孫が植民地時代にしていたことが恥ずかしくて放置したのだろう」「支配された過去が恥ずかしいからって忘れていいの?忘却した者には歴史は繰り返される」など現状への非難の声や、「日本の蛮行を忘れてはならない」「歴史は歴史。それが恥であれ栄光であれ、子孫は知るべき」「ご先祖様が韓国を守ってくれたのだから、私たちの役目は歴史を正しく理解して、二度とこんな悲劇が起こらないように後世に伝えていくこと」など、保存を求める声が相次いでいる。

しかし一方で、「韓国はいつもこう。こうやって反日感情をあおり、それを通じて金と権力を得る。韓国で権力者になりたかったら反日で人を洗脳をすればいい」と、記事について厳しい指摘をする人もいた。(翻訳・編集/松村)