小学校中学年から一人で電車に乗り学習塾へ 63%の母親が1人電車利用を不安視

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定期的に一人で電車を利用する小学生から高校生の長子を持つ首都圏在住の30〜49歳の女性483人に、セントラル警備保障株式会社が2017年8月14日〜8月18日にかけてウェブアンケートを行った。その結果、小学校中学年から一人で電車に乗り学習塾へ行く子どもが増加し、63%の母親がきちんと電車に乗れたか心配であることが明らかになった。

■子どもが通学や通塾などで電車を利用。きちんと乗れたか心配

子どもが親の付き添いなく電車を利用する目的を聞いたところ、小学生の子どもを持つ母親全体では、36.0%が「学習塾」と回答。学年別にみると、「学習塾」という回答した人の割合は、小学校低学年の子どもをもつ母親では22.9%だったが、中・高学年では40%を超える結果に。小学校中学年くらいから、一人で電車に乗って学習塾に通う子どもが増えることが浮き彫りになった。

子どもが通学や通塾などで電車を利用する際、きちんと電車に乗れたか心配になるかという質問に対し、小学生の子どもをもつ母親の70.6%が「よくある」「たまにある」と回答。学年別にみると、小学校高学年の子をもつ母親でも心配だと回答した人が63%にものぼった。

また、電車を利用する子どもが時間通りに学校や習い事に行っているか心配になるという人も、小学校高学年の子どもをもつ母親で59.0%となっており、子どもが大きくなっても親の不安は消えないことが明白になっている。

さらに、子どもの安全対策や見守りが十分にできているかという質問に対し、「十分にできている」と回答した人に絞ってアンケート結果を集計してみると、子どもの居場所が長時間分からなくなった経験があるかという質問に対しては、43.8%があると回答。子どもの見守りに自信のある母親でも、4割以上が子どもの居場所が分からないという不安な場面に直面したことがあったのだ。

■危険な場所や所要時間の事前確認を!と尾木ママ

この状況に対し、教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏は以下のようにアドバイスしている。

「不審者も多発する中で、十分に子どもの安全対策や見守りができていないと感じている母親が増えています。実際に今回の調査でも、子ども1人での電車利用に不安を感じているという回答が多くみられました。塾でも退塾時間を保護者にメールで教えるなど、安全への配慮は行っているものの、電車利用の状況までは把握できていません。1人で電車を利用し始めたばかりの頃は、何度か親も同行して、危険な場所の確認や駅から目的地および自宅までの所要時間をチェックしておくと良いでしょう」

ただ、小学校高学年には注意が必要だと尾木直樹氏は指摘する。

「思春期を迎える小学校高学年にもなると、子どもは精神的に親から離れて自立しようとし始めます。そういった時期には、過干渉にならないよう、適度な距離で見守り、子どもを信頼することが大切です」

なお、セントラル警備保障株式会社は、東日本旅客鉄道株式会社と共同で子ども見守りサービス「まもレール」を10月1日より提供している。交通系ICカード「Suica」、「PASMO」を使用して対象駅の自動改札を通過すると、登録した保護者の携帯端末に、「利用駅」、「通過時刻」、ICカードの「チャージ残額」が通知されるサービスだ。確かにこの機能を使えば、子どもがちゃんと電車に乗り、必要な場所で乗り降りしたことを把握することができそうだ。

■塾が、共働き世帯の子どもの放課後の『居場所』の一つに

「昭和55年には614万世帯だった共働き世帯は一貫して増え続けており、平成27年にはほぼ倍の1,114万世帯へと増加しています。このような社会背景もあり、塾が、共働き世帯の子どもの放課後の『居場所』の一つになっている面があります」

尾木ママは塾が子どもにとっての居場所の一つになっていることを明かす。

「学習塾に通う小学生の割合もこの6年間で5%ほど増え、49.7%と約半数に及んでいます。東京都の場合、区(地域)によっては私立小学校在籍率が40%に達していますが、私立小学校に通う子どもの通塾率は特に高く、70%前後のところが多くなっています」と尾木ママが指摘するとおり、子どもの塾通いは当たり前のものになりつつある。そんな子どもたちが安全に塾と自宅を行き来できるよう、地域住民はもちろん、塾側にも対策が求められていると言えるだろう。

ちなみに「教えて!goo」では「学校・塾・家で勉強ばかりの子供たちについて」という、週に6日ほど塾通いとなる子どもをどう思うかという質問とそこに寄せられた回答を紹介中。こちらも併せてチェックしてみては。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)