電通がおこなった、テレビ番組のネット同時配信に関する調査で「有料の場合、100円でも6割の人が見ないと回答した」との結果が出たという。産経ニュースが10月21日に伝え、ネットユーザーの間で話題となっている。

調査では、同時配信した場合、どのくらい利用するかという予想を尋ね「毎日3回以上」から「月に1回以下」と回答した計50.7%を「利用予定者」と定義。予想利用頻度として最多だったのは「週2〜3回」(10.4%)で、1日当たりの利用時間は30分〜2時間未満が多かったとのこと。また、「利用予定者」でも、そのうち61.4%は「100円でも課金されれば利用しない」と回答。課金が500円超になると、「利用しない」という回答は9割以上にのぼったという。

4月には東名阪の民放15社がネット配信システムに共同出資する提携を発表し、NHKも2019年度のテレビ・ネット同時配信のスタートを目指すなど、テレビ業界はネット同時配信を巡る動きが活発だ。しかし、今回の調査結果にTwitterでは、

“何故TVで無料で見れるもので金を取れると思ってるんだろうな
NHKは儲けてるし、民放だってスポンサーついて番組作ってんだから、視聴者からもWで盗る意味がわからん”(原文ママ)
“テレビつければタダで見られる前提があるのに面白くもない物に金払わないでしょ…”

と、テレビ視聴にはNHK以外お金がかからないのだから、ネット配信であっても余分な料金がかからないのが自然だという声があがったほか、

“個人的に同時配信は魅力じゃないような…
ある期間中なら好きな時に見れるようなシステムなら100円なら課金しちゃうかも
どうしてもTVの時間に合わせるのが難しい今日この頃!”
“テレビの時間に自分を合わせるのは、かなりムダだしコストがかかります。
私は有料のNHKオンデマンドを利用しています。
好きな時間に好きな番組を観ることができ、かなり快適です。”

など、有料でも好きな時間に視聴できるのならともかく、「同時配信」には魅力が感じられないという声が見られる。

その他、

“家に居る時は普通にTVで見るだろうし、屋外で見る場合はパケット代が気になって無料でも抵抗があるな。”

とパケットについて気にする声も。

NHKは、9月20日に開かれた「放送を巡る諸課題に関する検討会」で、常時同時配信に前向きな姿勢を示し、またその受信料について、すでに受信契約を結んでいる世帯からはサービス開始時には徴収せず、受信契約が確認できない世帯には画面にメッセージを表示するなどしてネット視聴に制限をかけるという考えを表した。動画のスマホ視聴が当たり前になるなか、テレビ番組もスマホで見られるようにしないと、ますます“若者のテレビ離れ”が進みそうなのは確か。各局の動向が注視される。
(花賀 太)

■関連リンク
・ネット同時配信 有料の場合、100円でも60%が見ない 課金に抵抗感 電通調査‐産経ニュース
http://www.sankei.com/entertainments/news/171021/ent1710210013-n1.html
・民放15社、ネット配信で提携 同時配信実現へ備え-朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASK435HL1K43ULFA023.html
・放送を巡る諸課題に関する検討会(第17回)議事要旨(PDF)‐総務省
http://www.soumu.go.jp/main_content/000511786.pdf