フィリピンの首都マニラの東に位置するクラークで記者会見に臨むデルフィン・ロレンザーナ国防相(2017年10月23日)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フィリピンのデルフィン・ロレンザーナ(Delfin Lorenzana)国防相は24日、国際社会が北朝鮮に科す制裁について、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の政権が強化されるだけだとの見解を示した。

 北朝鮮による核計画の脅威は、フィリピンで2日間の日程で開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)国防相会議でも、大きな議題となった。

 議長を務めたロレンザーナ国防相は報道陣に対し、北朝鮮問題について「制裁は機能するどころか、金正恩の権力を増強させている」と持論を展開。「侵略されるという恐怖心をあおっており、侵略者に立ち向かうよう、『自分を助ける』よう、国民を結集させている。金氏を弱らせるどころか、国民に対する締め付けの強化を招いている」と述べた。

 その上でロレンザーナ氏は、北朝鮮は「徐々に孤立しつつある」とはいえ、主要国は北朝鮮との向き合い方を見直すべきだと指摘。「地域で中心的な役割を担う国々、つまり米中ロは、北朝鮮への対応に際して別のアプローチを検討しなければならないだろう」と述べた。

 フィリピンは、核および弾道ミサイル実験を繰り返す北朝鮮に対して国連安全保障理事会(UN Security Council)で制裁強化の動きを主導する米国と、長らく防衛協定を結んでいる。
【翻訳編集】AFPBB News