「狭い」「ものが多い」「リビングから丸見え」など、キッチンにまつわるお悩みはつきることがありません。でも、「解決するには引っ越すしかない!」と思うのは早計です。ひと手間かけて、引っ越すことなく、キッチンのお悩みをみごとに解決し、家事をスムーズにこなしているお宅もあるのです。さっそくESSE編集部が取材してみました。淡白なキッチンが、DIYで木目調の居心地のいい雰囲気に変身!


今回紹介するのは、念願のマイホームを購入した渡辺梓さんのお宅。12畳ほどの一室空間にキッチン、ダイニング、リビングがまとまっているという間取りです。購入時、目隠しとなる壁がなかったことから、キッチンの様子はまる見え。つくりつけの収納家具もないので、収納スペースも確保できませんでした。
キッチンとダイニングの間にカウンターがあれば、調理につかえるスペースも増えるし、収納スペースもできるかも…。そう考えて、渡辺さんは、プチDIYと家具レイアウト変更を敢行。オレンジ×モスグリーン×濃い茶色で統一した居心地のいい場所へとキッチンを生まれ変わらせたのです。2畳ほどとコンパクトではありますが、カウンターで仕切りができたことで、ぐっと使いやすくなったそう。「“なければ、あるものでなんとかしちゃえ”というのが私流。DIYならサイズもテイストも自分好みにでき、コストもかからない。手軽に理想のキッチンがつくることができました」。


元の様子元のキッチンは間仕切りがなく、シンクの様子までがまる見え。収納の白い扉も、渡辺さんの好きなインテリアの雰囲気になじんでいませんでした。●カウンターをつくって、動きやすい動線に


シンクに平行して、食器棚とレンジラックを並べることで、振り向くだけで作業ができるレイアウトに変更しています。背が高かった食器棚はダイニングにいる子どもの様子が見える高さに自分でカットし、キッチンカウンターに改造。「キッチンは、ものが散らばりがちな場所。ダイニングから見えないようにしたかったので、家具を使って間仕切りしました。目隠しと収納を兼ねられて、一石二鳥ですよ!」。●生活感のあるものは隠しながら、インテリアで温かみを出す!

家電や水きりカゴなど生活感のあるものは、壁紙で背面を覆ったレンジラックに集結させ、ダイニングからの視線から巧みに避難。おしゃれに隠すことに成功しています。そうして生活感を消す一方で、ほっこりとするテイストの家具や温かみのある色合いを取り入れて、癒される昭和インテリアを実現。新品ではなく、着古したジーンズのように自分になじんだ空間で、ゆったりとした時間を過ごすことができるようになりました。●マネしたい!壁紙&カッティングシート使い

「壁紙やカッティングシートは、はるだけで雰囲気が一変するので、オススメです!」と渡辺さん。この温かみのあるインテリアは、壁紙や端材を利用して、少しずつ自分好みにつくり替えたそう。じつは今、インテリア業界でも壁紙やカッティングシートに注目が集まっています。理由は、DIYに精通しない人でも手軽に模様替えを楽しめるから。さまざまな製品がホームセンターや100円ショップで発売されており、元の壁紙を傷めることなくはがせるものも。また、色だけではなく、質感も変える壁紙がはやっていて、木やレンガなどを模したものもあって選択肢が広がっています。
渡辺さんは、冷蔵庫の扉にカッティングシートをはり、四辺を木口テープで囲って、冷蔵庫を黒板風連絡ボードに変身させました。


真っ白だったシステムキッチンの無機質な扉も、木目調の壁紙をはるだけで、ナチュラルな雰囲気に様変わり。


ガス台横の壁の一部にインテリアシールをはっています。インテリアのアクセントになるだけでなく、汚れ防止の効果もあります。コンロに近い場所にはる場合は、シートの耐熱性や防水性も確認してから購入をしましょう。

<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>