電車で会社で、もちろん家でも。いったい何時間見ているの? というくらい、スマホを使う時間が長い私たち。そのときの姿勢が、骨や関節に悪い影響を与えているとか…?!

スマホが登場して約10年。便利になった一方で弊害もある。スマホ首はその代表的な存在。

「スマホを低い位置に持ち、覗き込むように見ることによって、顔が前に出て猫背になる。その結果、本来ならゆるやかにカーブしているはずの頸椎が、一直線に固まってしまった状態になります。これが、俗に言う〈スマホ首〉。頭の重みが頸椎に直にかかり、首や肩の負担となり、コリやしびれ、ひどい人になると声が出にくい、なんていう事態にも」

と木津先生。実はスマホ首、女性のほうがなりやすいのだとか。

「頸椎のカーブを支える筋肉は、女性のほうが弱い方が多いので、注意が必要。本来なら顔の傾きは、頷く範囲に収めておくのが理想的です」

スマホを使うのに理想的な姿勢を学び、固まってしまった首や肩甲骨をほぐしましょう。

《おうちで改善》まずはスマホを高い位置で持つことからスタート。次は肩を開くべく2種類のストレッチをし、座り方にひと工夫を。

スマホを見るときの姿勢を改めよう。

目線の高さまで上げ、首の動きは頷く範囲で。スマホを持つ腕は、肘から手の甲までが一直線になるように意識。そして、スマホを持つ手と反対の手を、甲を上にして肘の下に挟み、そこにスマホを持つ腕を乗せます。

ストレッチでリセットしよう。

前に出がちな肩を開いて、思い切り上半身を伸ばす!まるでネコが伸びをしているような姿勢で行う、超簡単ストレッチ。うつ伏せになって両手をつき、腕を伸ばして上半身を起こす。肩を開いた姿勢を数秒キープ。猫背と逆のポーズをとることで、固まった背中や首の筋肉をほぐします。

肩甲骨ぐるぐるストレッチ

1.固くたたんだタオルの上に仰向けに寝る。バスタオルをたたんで置き、その上に背骨が乗るように、仰向けになる。おへそより5冂度下に力を入れるようにし、腰が反らないように注意。左右に体が揺れないよう安定させる。タオルはなるべく新しい、厚みのあるものを使用。

2.両手を組んで伸びを。なんだか気持ちいい〜。両手を頭の上に伸ばして手を組み、伸びをする。お腹のあたりからじわーっと伸ばすような感じで。(1)のときと同様、下腹に力を入れつつ、腰が反らないように注意しながら、30秒姿勢をキープ。コツは、思い切り伸びること。

3.手を離し胸を大きく広げ、腕を回して肩甲骨を動かす。組んでいた手を離し、胸を広げる。肘で床をこするように、腕で円を描きながら肘を回し、肩甲骨を下げます。これを20回、寝る前に行うと効果的。スッキリした体で、眠りにつけるはず! 3分で終わるくらいのスピードで行う。

※『anan』2017年10月25日号より。イラスト・吉田トキオ (by anan編集部)