すっきりした部屋をつくるためには、ものを減らすことは避けて通れません。とはいえ、ものを減らしすぎてインテリアが殺伐としてしまったり、必要なものまで捨てて無理して暮らしたりするようでは本末転倒です。そこで参考にしたいのが、ミニマリストで、持たない生活を送っているやまぐちせいこさんのものの減らし方。「以前はインテリアに凝り、ものに囲まれていた時期もありました。お気に入りの北欧小物を飾ったり、棚をDIYしたり…。雑貨も大好きだったので、部屋を見渡せばいろんなものが目に入る状態でした」。
そんなやまぐちさんですが、好きでそろえたものたちがだんだん負担に感じるようになったそう。「結局、いろいろものを置くと、きれいな状態を保つために掃除が大変になり、時間がたつとそれ自体にも飽きてくる…。いつまでものにお金も労力も費やすんだろうとがくぜんとしました。それから、雑貨や家具を処分。なくちゃ困ると思っていた机や服も、思いきってなくしたら案外平気だったんです」。
ポイントは、自分の「スタイル」を決め、それに沿ってものを減らしていったこと。自分のなかの判断基準をはっきりとさせれば、ものを減らす際に迷ったり間違えたりすることはなくなります。ぜひお手本にしたい、やまぐちさんの暮らしのスタイルと、厳選した愛用品について伺いました。

自分のスタイルにこだわってものを厳選し、暮らしをシンプルに

●デザイン性のある実用品を選んで装飾品代わりに


洗濯機回りに置いたカゴやピンチなどのアイテムや、よく使う電化製品などは、デザイン性を重視。それ自体がおしゃれなので、飾りをたす必要がありません。「なにも飾らなくとも、見た目のよい生活用品が、部屋をすてきな空間にしてくれます」。


スタイリッシュな家電は、扇風機が無印良品、電気ケトル(現在取り扱いなし)と遠赤外線電気ヒーターが±0(プラスマイナスゼロ)のもの。家電の色は、シンプルな白が基本です。

●マット類はなくてもいい

意外とインテリアの“ノイズ”になりやすいのがマット類。そこでやまぐちさんは、玄関マットやキッチンマット、トイレマットなど、あらゆるマット類を追放しました。「頻繁に洗わないと不衛生だし、それでいて乾きにくい。いっそ使わずにまめに床ぶきする方が清潔だし、空間もすっきりします」。

●掃除道具はたくさん持たず、多用途に使えるものを


無印良品の「掃除用品システム」シリーズを愛用しているやまぐちさん。ポールの先にホウキやフロアモップ、デッキブラシをつけ替えられるので、これだけで家の中も外も掃除できます。


マイクロファイバーぞうきんは、100円とプチプラ。「1枚でコンロや棚、鏡などの掃除に大活躍します!」。

●普段着はスタイルを決めて制服化


普段着は上を白色、下をデニムと決めて制服化。手持ち服はTシャツ2枚、シャツ1枚、パーカ1枚、ワンピース2枚、デニム2本とレギンス1本のみ。


「自分のスタイルを決めることで、服が大幅に減りました」。

●男性用、女性用のアイテムは持たず、家族で共有


トートバッグやパーカは男女問わず使える、色柄のないシンプルなものを選んで家族で共有。「パーカはちょうどいいサイズなら、私と子どもたちで着られるので、各自に1着ずつ買わずにすみます」。

●部屋着は持たない


パジャマはゴミ出しなどにも行けるよう、シンプルなデザインのものをセレクト。「入浴後にパジャマに着替えてそのまま就寝。翌朝は同じ格好のまま家事をすませ、外出前に服に着替えるというパターンです」。

●メイク用品は年齢に合わせてシンプル化


ファンデーションにパウダー、チーク、アイブロウペンシル、口紅がメイク用品のすべて。「年齢を重ねると、塗り重ねていくメイクは派手になりがち。アイシャドウやマスカラなどはやめました」。

●ケア用品は家族みんなが使えるものを厳選


ケア用品も家族で共有。「ワックスや制汗剤は無香料の男性用を選ぶとにおいが気にならず、子どもも使いやすいの」。日やけ止めや保湿クリームは顔にも体にも使えるものを選び、数を絞っています。

●教えてくれた人
【やまぐちせいこさん】
夫、長男、長女の4人家族。以前のインテリア好きで雑貨に囲まれた生活から一転、現在は少ないものですっきり暮らすシンプルライフを送る。著書に『少ない物ですっきり暮らす』(ワニブックス刊)、『ミニマリスト、親の家を片づける』(KADOKAWA刊)などがある。ブログ「少ない物ですっきり暮らす」を更新中。

<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>