BUZZ THE BEARSが10月21日に、愛媛県松山市内のライブハウスWstudioRED、アオノホール、Double-u studioの3会場で主催のライブサーキット『愛媛無双2017』が開催した。このイベントは愛媛県出身である越智健太(Vo,G)と桑原智(Dr,Vo) が愛媛の音楽シーンを盛り上げたいと昨年より立ち上げたイベント。今年は日頃より共にライブハウスでの共演を重ねている全19組のアーティストが出演した。

LONGMANとBUZZ THE BEARSでスペシャルコラボ

【撮影=半田安政(Showcase)】

 今年もBUZZ THE BEARSのメンバーによる開幕宣言でスタート。イベントのトップバッターとしてWstudioREDのステージに登場したのは地元松山を拠点に活動するLONGMANだ。SAWA(Vo,Ba)の喉の不調で現在はライブ活動を休止している彼ら。歌こそ歌えないが、どうにかステージに立たせてあげたいというBUZZ THE BEARSの想いから「LONGMANとBUZZ THE BEARS」というスペシャルコラボバンドとして登場し、LONGMANの演奏で「IN THIS WAY」は桑原が、「Back Home」を池田大介(Ba)が、「1919」を越智がとメインボーカルをバトンタッチしていく。

 その後恒例のLONGMANひらいまん(Vo,G)のいつもの語りから「Cashier girl」に突入するかと見せて、突然のコールでBUZZ THE BEARSの「雨」へ。そのサプライズに会場内が一層沸き立つ。その後メンバーのみで「Excuse」を演奏。SAWAもライブ後に興奮した面持ちで「早くステージで歌いたい!と改めて思った」と兄貴分でもあるBUZZ THE BEARSの計らいに感謝しきりだった。

 その後も各会場に飛び入り参加をしたBUZZ THE BEARSメンバー。愛媛出身RYO率いるSECRET 7 LINEでは「YOUR SONG」のラストに越智が、大阪の先輩であるPANの「ギョウザ食べチャイナ」には熊に扮した桑原が、ENTHには池田が、MINAMI NiNEの「花」には越智が、POTの「I scream fuckin' day」にはなんとギターとして桑原が参加するなど、日頃よりライブハウスでの共演を重ねているからこそのコラボレーションが生まれていた。ジャパハリネットでは越智が「贈りもの」をフルコーラス完璧に歌い上げ、城戸けんじろ(Vo)から「リハーサルもしていないのに、間違わんとは可愛げのないやつめ」と愛ある褒め言葉をもらう場面も。今年は昨年以上に愛媛県出身メンバーが在籍するバンドが多い。

 その他の出演バンドもそれぞれがステージ上でBUZZ THE BEARSへの想いを語っていく。長年共に切磋琢磨してきた盟友であるKNOCK OUT MONKEYのw-shunも「この日だけは、他のスケジュールを絶対入れないでほしいとスタッフにお願いしていた。来年も勝手にあけておくから」と宣言する場面も。

つぶれるまで今日は歌います

【撮影=半田安政(Showcase)】

 そして、ラストはいよいよBUZZ THE BEARSの登場。「愛媛出身で良かったと今日ほど思ったことはありません」という越智の言葉から「クライマー」でライブがスタート。出演してくれた各バンドがステージ袖に集まっており、その視線をも背中で感じていたのかもしれない。いつも以上に気迫のこもったライブが展開され2曲目の「ピエロ」が終わる頃には会場内の湿度がぐっと高くなっている。

 そして「台風を連れてきました」というMCのあと全英語詞の「サタデーナイト」そして、オーディエンスとのシンガロングからの「告白」へ。MCでは「何バンド観た?」と皆に問い、「俺19!」と、少しずつだったけれど今年も全バンドをちゃんと観られたことを自慢する越智。かっこいいバンドがたくさん居ることを愛媛にも知ってほしいという想いからこのイベントを立ち上げた彼ら自身が、それをきちんと体現している。

 そして、「愛媛無双やから、ここに居るみんなだから聴いてほしい」と披露されたのは来春リリース予定の新曲。ダンサブルなリズムが心地よく、またライブでの定番となりそうな予感をさせる1曲だ。

 続く桑原と越智のツインボーカルが楽しい高速リズムの「サクラ」、ライブの定番曲「光り」で踊るオーディエンスの笑顔が眩しい。一息ついてから、愛媛県で生まれて高校のときにバンドを組んだこと、大阪に桑原と出て全部イチから始めたことを語りだす越智。「愛媛にも音楽にアツイ場所がたくさんあって、それを知って欲しくて去年から愛媛無双を始めました。俺らはまだ全然小さくて、俺らが口で言っても伝わらなくて…でも出てくれたバンドや、手伝ってくれるスタッフ、来てくれたみんなとか。こんなに力を貸してくれる仲間ができました。改めて言わせてください、今日は本当にありがとう」と感謝の気持ちを述べると、その気持ちに寄り添うような一曲「あなたへ」。

 そして、「全てを」ではGOOD4NOTHING・U-tan(Vo,G)、POT織田(Vo&G)、 SHIMA・EGACCHO(Vo)、ジャパハリネット・城戸けんじろ(Vo)、SECRET 7 LINE・TAKESHI(Dr,Vo)が順番に登場し、愛媛無双オールスターズで賑やかに盛り上がったあとは「サンライズ」、そして今日2度目の「雨」を届けた。

 アンコールではバンドとしてさらなる高みを目指して、対バン形式の「武者修行ツアー」が開催されることが発表された。自身のライブだけでなくコラボレーションでも歌い続けてきた越智の声は終盤からかすれてきているが、それがさらにエモーショナルさを高めていく。「つぶれるまで今日は歌います」との宣言から「約束」「シェアタイム」を歌い上げ、愛媛無双2017は大成功のうちに終幕した。【text by Asako Watanabe】

【撮影=半田安政(Showcase)】 総勢19組が参加した「愛媛無双2017」【撮影=半田安政(Showcase)】 【撮影=半田安政(Showcase)】 【撮影=半田安政(Showcase)】 【撮影=半田安政(Showcase)】
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