マレーシアのクアラルンプール国際空港で、現場検証のため警官に連行されるドアン・ティ・フオン被告(中央、2017年10月24日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏が殺害された事件で、実行犯として殺人罪で起訴された女2人が24日、現場となったマレーシアの首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)近郊の空港に大勢の武装警官に付き添われて姿を現し、現場検証に立ち会った。

 インドネシア国籍のシティ・アイシャ(Siti Aishah)被告(25)とベトナム国籍のドアン・ティ・フオン(Doan Thi Huong)被告(29)は防弾チョッキを着用してクアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur International Airport)に到着。裁判官のほか、検察、弁護士双方も立ち会って現場検証が行われた。

 また多くの報道陣が待ち構える中、空港では銃で武装し、マスクなどで顔を覆った警官およそ200人が警戒に当たった。

 弁護士によると、今回の目的は事件当日の様子を裁判官らに詳しく示すためのもの。マレーシアの刑事裁判ではこのような現場検証は珍しくない。

 被告2人は正男氏に猛毒の神経剤VXを塗布して殺害した罪で起訴され、冷戦(Cold War)時代を思わせる殺害方法に世界で衝撃が走った。2人は無罪を主張しているものの、有罪となれば絞首刑による死刑判決を受ける可能性がある。

 2人は正男氏が襲われたとされるチェックイン・エリアや、アイシャ被告が男から手に液体を塗られたとされるカフェなどで行われた現場検証にも立ち会った。
【翻訳編集】AFPBB News