【頑張らなくても楽しい。COFFEE 1/365days】

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奥深きコーヒー道を歩み続けられるかは実は一歩目の“ハードルの低さ”にかかっている!

カジュアルな飲み物なのに嗜好性が高く、とても奥が深いコーヒー。苦い、でもなぜか美味しい。ワンモアコーヒーください!と世界の大人たちが今日もどこかでコーヒーを嗜んでいる。でもちょっと待って。「コーヒーってなんとなく美味しい」と、見た目や雰囲気で飲んでいませんか。その美味しいの秘密、少しでも解決できれば明日のコーヒーがもと美味しくなるはず。極めずに知るだけ試すだけ。頑張らずに通っぽいノウハウを手に入れよう。

ハンドドリップを上達するよりはるかに楽で簡単です



コーヒーの基本はハンドドリップ。サードウェーブやスタンドコーヒーなど、ハンドドリップを売りにしているお店が人気だが、それはプロの腕があってこそ。それでも自宅で“正しい湯温・湯量”で“丁寧に”淹れればそれなりに美味しいコーヒーが楽しめる。とは言え、自分好みの味を安定して出せるようになるには相応の年月がかかるので、いっそのこと道具に頼るのもひとつの手だ。

ここ最近ではお湯を落とすことにこだわった“ハンドドリップ式”のコーヒーメーカーが注目を集めている。螺旋式・円錐形コーヒードリッパーで有名なHARIOでは、最新モデル「V 60オートプアオーバー Smart7」を発売。タッチパネルで湯温・湯量・お湯を落とすスピードを完璧にコントロールすることができる。さらにはその手順を記録して、自分好みの味をいつでも再現可能なので、データを確認しながら湯温・湯量・スピードのオリジナル黄金比を探し出すのもおもしろい。記録は4つまで行え、家族それぞれの好みや豆の種類ごとに変更するなど、使い方は自由自在。さらには朝食時はガツンとしたストロングコーヒーに仕立てて、夕食後はリラックスなマイルドコーヒーにするなど、朝昼晩で淹れ方を変えるというアイデアも。同じ豆でもコーヒーのバリエーションを増やしてくれるマシンだ。



HARIO

V60オートプアオーバー Smart7

実勢価格:5万4000円

湯温、湯量、スピードをコントロールできる"ハンドドリップ式"コーヒーメーカー。湯温は80℃から96℃、湯量は270mlから700mlまで調整可能。落とす速度と合わせて湯温を調整することで、自分好みのコク・酸味を表現することができる。



タッチパネル搭載。湯温は1℃単位で、湯量は10ml単位、時間は1秒単位で調整可能。蒸らしの微調整も行えるなど、細かな設定がうれしい。

アピックスインターナショナルの「Drip Meister」もハンドドリップ式のコーヒーメーカー。速度は一定だがお湯の注ぎ口が360度回転するため、まるで“の”の字を書いたような落とし方ができる。細かな設定変更がないシンプル構造な分、価格も抑えられているのでコスト的な負担は少ない。普段はハンドドリップだけど、忙しい時間帯は時短したい、という人にもオススメできる。



アピックスインターナショナル

Drip Meister

実勢価格:4298円

ハンドドリップ技術に求めらる「弧を描くようにお湯を落とす」動作をマシンで再現したコーヒーメーカー。毎分3周、給湯タンク内の合計9つの穴から約4〜4分30秒かけて抽出されるしくみ。



一般的なコーヒーメーカーの定点シャワー式よりもハンドドリップに近いコーヒーに仕上がる。ハンドドリップに自信がない人でも安心できるはず。

ハンドドリップを上達したい人にはアカイアのデジタルスケールが役立つはず。アプリで重さ=湯量を測りつつ、ストップウォッチ機能で蒸らし時間や抽出時間を表示。アラームが適時鳴るのでタイミングはアプリ任せでOK。最適なハンドドリップの習得をサポートしてくれるナイスアイテムだ。これら道具に頼れば安定したコーヒーがいつでも楽しめるで、ハンドドリップに自信がない人ほど使ってみてほしい。



アカイア

acaia Black Pearl

実勢価格:2万6784円

スマートフォンとBluetooth接続し、専用アプリで重さ・時間を測ることができるコーヒー専用デジタルスケール。ドリップ中の行程をアプリに記録できるので、次回以降はその記録通りに淹れられる。



設定した湯量に到達すると音で知らせてくれる。蒸らしをきちんと計測して行え、湯量のスピードコントロールも可能。データでの保管もできる。

挽き方を変えれば味も変わるミルって結構大事です



コーヒー豆を粉にする「コーヒーミル(グラインダー)」。手挽きタイプで多いのが臼(うす)式で、電動はカッター式・プロペラ式が中心と、ひとえにコーヒーミルと言えどもそのタイプはさまざま。デロンギの最新モデルではミルの方式に“コーン式”を採用。このコーン式は日本語にすると円錐式。円錐状の上部挽き刃と、中心にセットされた下部挽き刃の組み合わせで豆を均一にカットする。コーン式はそのしくみから製品自体がどうしてもが高くなりがちだが、挽き具合の均一性、摩擦熱による香りのロスを抑えたコーヒー豆ができるとして、コーヒー・エスプレッソ愛好家の間で好まれている。

デロンギ「デディカ コーン式 コーヒーグラインダー」はおよそ3万円。普段、コーヒーメーカー付属のプロペラ式や、5千円以下の電動ミルを使っている人ほど実際に使用したとき、性能と価格差に気付きやすいはず。挽きの均一性、摩擦を抑えた仕上がりはもちろん、全18段階の細かさが設定できるのも本製品ならでは。エスプレッソには極細挽きで、毎朝のモーニングコーヒーは中細挽き。食後のすっきりとした味わいには粗挽きと、シーンを分けて挽くことが可能。この挽き幅の広さは従来品にはない性能なので、価格に見合った恩恵を受けることができる。さらに説得力を後押しすると、2.1インチ液晶ディスプレイによる操作性の高さは隙なし。豆の定量設定で、必要なときに必要な濃さ、必要な分だけ挽ける。ミルを単体で選ぶとしたらトップ候補にあがる実力派だ。



デロンギ

デディカ コーン式

コーヒーグラインダー

KG521J-M

実勢価格:2万6870円

デザイン性にも優れたデロンギ デディカシリーズのミルマシン。豆のポテンシャルを挽き出すコーン式を採用、全18段階の細かな設定が行える。コーヒーの杯数、豆を挽量を選べる定量設定により、都度豆を計る手間も不要。



粒度の調整、豆を挽く量の設定がアナログで行えるので、設定に時間がかかったり、押し間違えたりすることはない。コーヒー粉が飛び散らない設計も◎。

絶好調・無印良品の家電、コーヒーメーカーも大人気



今年2月の発売以来、在庫薄・品切れが続いた無印良品の「豆から挽ける コーヒーメーカー MJ‐CM1」。8月下旬にようやく予約販売から一般販売に変更され、公式ネットストアで購入できるようになった(9月9日調べ)。ここ数年における無印良品の家電製品はバルミューダと共同開発した空気清浄機などのヒット商品が続き、このコーヒーメーカーもそのひとつ。その理由はデザイン以上に機能性の高さにある。

まず注目したいのが商品名にもある“豆から挽ける”機能。多くのミル機能付きコーヒーメーカーが簡易的なプロペラ式を採用するなか、無印良品はフラットカッター式を採用。この方式はコーン式同様、均一に豆を挽くことができ、摩擦熱も少ないので風味を損なうこともない。さらにお湯の温度は87℃に一定、蒸らしは30秒など、同社ならではのこだわりが詰まっている。

ミル機能付きコーヒーメーカーとしては高額な部類に入る商品だが、ミル機能ひとつ見ても価格相応がうなずける。このコーヒーメーカーと相性の良い別売りの無印良品コーヒー豆と組み合わせるのがおすすめ。濃度は挽き方で調整しよう。



無印良品

豆から挽けるコーヒーメーカー MJ‐CM1

実勢価格:3万2000円

無印良品のこだわりを一台にまとめたミル機能付きコーヒーメーカー。プロのハンドドリップに近い味を求めた結果、湯温87℃、蒸らし30秒、斜めシャワー方式にたどり着いたという。また、保温機能が20分と時間限定なのは、それ以上だと味の劣化が生じるという理由から。



ミル機能付きコーヒーメーカーでフラットカッター式は数少なく、それだけでグッド。直感的に使いこなせるユニバーサルデザインも好印象。



無印良品

Cafe&MealMUJI

オリジナルブレンドコーヒー豆

実勢価格:990円

3種類の豆をブレンドした同社オリジナルのコーヒー豆。すっきりとした味わいで日本人好みのバランスタイプ。Cafe&MealMUJI各店で使用されているので一度お試しを。

※『デジモノステーション』2017年11月号より抜粋。

text早坂英之

photo小川賢一郎