23日、台風21号による強風の影響で韓国南部の離島を結ぶ船便が欠航となり、巨済市内の小島に観光客数百人が足止めされていたが、この間の島でのエピソードが韓国のネット上で話題になっている。写真は韓国。

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2017年10月23日、台風21号による強風の影響で韓国南部の離島を結ぶ船便が欠航となり、巨済(コジェ)市内の小島に観光客数百人が足止めされていたが、この間の島でのエピソードが韓国のネット上で話題になっている。韓国・聯合ニュースが伝えた。

巨済市は23日、市内の利水島(イスド)を訪れていた観光客600人余りが無事に帰途に就いたと明らかにした。利水島は朝鮮半島と橋でつながる巨済島から約600メートルの位置にある住民100人余りの小さな島。巨済島から船で7分と近く釣りや散策ができることから、週末には1泊2日で多くの観光客が訪れるという。

しかし22日日曜の正午、北上していた台風21号の影響で付近に波浪警報が出され、利水島と巨済島を往復するすべての船が欠航に。土曜に島を訪れ日曜に帰宅、そして月曜には多くが職場に出勤予定だった観光客約600人が足止めを食らってしまった。

結局、観光客らは土曜に宿泊した民宿やペンション15カ所に延泊することに。宿側は追加で計600人分の昼食と夕食を急きょ提供することになったが、食材が足りない場合は宿同士で融通し合い、ラーメンやご飯、スープを作ってすべて無料で振る舞ったという。そして寝床も無料で提供したとのこと。利水島民宿協会のムン・ドギュン会長は「船が途絶えて島外に出られないのに、追加料金をもらうわけにはいかないじゃないか」と話した。

そして23日、依然として波が高い中、45人乗りの船が海洋警察の警備艇による護衛を受けて午前5時ごろから巨済島間を往復し始め、同9時ごろにはすべての観光客が巨済島に降り立つことができたそうだ。

この報道に韓国のネットユーザーからは短時間に3000件近くのコメントが寄せられるなど、大きな反響が起こっている。コメント欄には「心がポカポカする」「素晴らしい。本当にありがたいこと」「利水島の住民に拍手を!」「さすが巨済の人は親切だね」「表彰すべきでは?」など神対応への称賛が目立つほか、「済州島(チェジュド)のようにぼったくりはしないんだね。ぜひ利水島に一度行ってみたい」「台風のせいで僕も別の島から3日間出られなかったけど、お金を取られた」といった声も。

一方で、観光客らに対しては「台風が来てるのに島に遊びに行くのはどうなの?」「天気予報を見てから行くべき」「ご飯代くらいは払った方がよかったのでは?」「部屋代くらいは出すべき」などの指摘もあった。(翻訳・編集/松村)