「スクワット」で全身を若返らせよう(depositphotos.com)

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 トーク番組『徹子の部屋』でおなじみの黒柳徹子さんは、現在84歳。テレビ草創期から今日に至るまで第一線で活躍してきた。

 そんな彼女が、現在、『想い出のカルテット〜もう一度唄わせて〜』という芝居に出演し、車椅子で役を演じている。なぜ車椅子か? 実は、8月末に大腿骨を骨折し手術を受けていたのだ。手術後10日で芝居の稽古を再開し、1ヵ月で歩けるまでに回復したというが、大事を取って役を車椅子に座って演じられるように変更したという。

黒柳徹子、森光子の驚異の現役活躍を支えたスクワット

 黒柳さんは、毎日スクワットをしていることで有名だ。1998年にジャイアント馬場さんが『徹子の部屋』に出演した時に自らスクワットを実演して、教えてもらった。以来、寝る前に50回のスクワットを実行してきた。今回、骨折の経緯は明らかにはされていないが、手術後の異様に早い回復は、長年のスクワットの効果といっても間違いないだろう。

 そういえば、92歳で亡くなった森光子さんもスクワットをやっていた。彼女はジャニーズ事務所から紹介されたトレーナーに教えられたという。森さんは朝晩75回ずつ、計150回のスクワットを毎日していた。

 2人に共通する点は何だろう? 長寿であること。高齢でも元気に過ごしていること。いつまでも頭の回転が衰えないこと。肌や髪の美しさを保っていること......。すべてスクワットのおかげとはいわないが、スクワットは多くの健康・美容効果が期待できるのは事実だ。

ダブルで効く! 脳と筋肉からやせる・美肌ホルモン

 スクワットは、単純な下半身だけの運動ではない。しゃがんで立つ時に、上半身をしっかり維持させる運動でもある。つまり、人体の筋肉を総動員して使う全身の筋肉トレーニングなのだ。

 その結果、全身の筋肉量が増える。筋肉が増えると、基礎代謝が高まる。基礎代謝とは、安静にしているときに消費するエネルギーのことで、これが高くなると、楽にやせることができるのだ。

 スクワットは筋肉が増えるだけではない。筋肉を刺激すると脳の脳下垂体から、安静時の100〜300倍も成長ホルモンが出る。これは、脂肪の分解を促し、筋肉や肌を修復、再生してくれるホルモンだ。さらに、下半身の筋肉自体から「マイオカイン」というホルモンが出ることも分かってきた。

若返りホルモンは<毎日の軽い運動>で分泌

 このマイオカイン、血糖値を下げ、肝臓の脂肪の分解を促し、認知症を防ぐ新しいホルモンと言われているが、実は肌の若返りにも深く関係している。

 米マクマスター大学の実験によると、運動をしたあとマイオカインの血中濃度が明らかに上昇していたという。そして、運動している人の多くは、みずみずしい肌を保ち、65歳以上の人でも20〜30歳の人に近い肌だった。

 さらに、運動をしなかった65歳以上の人に、あらためて運動をしてもらったところ、この人たちの肌も明らかに若返ったのだ。

 久留米大学医学部整形外科学教室の志波直人教授は、電気刺激をうまく使って宇宙飛行士の筋肉の衰えを防ぐ方法を考案した。重力の無い環境にいると、人間の筋力はすぐ衰えてしまうからだ。

 この志波教授が、マイオカインの効果的な分泌法を考え出した。それは、毎食後、ゆっくりスクワットを10回行ったあとで、15分ほどのウォーキングを行うということ。マイオカインは1回の運動で出せる量に限度があるので、きつい運動をまとめて行うよりも、短い時間でも毎日やるほうがいいという。

道具も何もいらない+いつでもどこでもできる

 スクワットのやり方は、とても簡単だ。道具も何もいらない。いつでもどこでもできる。

‖を肩幅に開いて立つ。
⇔昭蠅鯀阿某兇蟒个掘⊆蠅鮟个垢箸にひざを曲げる。
次にひざを伸ばし、元の姿勢に戻る。

 注意したいのは、ゆっくり行うほうが運動効果は高いこと。また、ひざがつま先より前に出ないように、90度以上曲げないように注意すること。つまり、太ももが床と平行になるようにし、お尻を突き出すようにするといいだろう。

 一度、スクワットを実行してみてもらいたい。心地よい疲労が太ももに感じるはずだ。若返るためにも、今の若さを維持するためにも。これでやせて、血糖値が下がり、美肌になるなら、実践しない手はない。スクワットを実行して、黒柳さんの健康法を上手にまねしよう。
(文=編集部)