日本にも進出した中国の「シェア自転車」。中国では自転車のみならず、さまざまなシェアリングが大盛況だが、同時に多くのほころびも目立ってきているようだ。もともと公共の物を大切に使ったり、ルールを守るという概念が希薄な中国では、問題が起きるのも当然といえば当然だ。(イメージ写真提供:(C)yuenmingliang/123RF)

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 日本にも進出した中国の「シェア自転車」。中国では自転車のみならず、さまざまなシェアリングが大盛況だが、同時に多くのほころびも目立ってきているようだ。もともと公共の物を大切に使ったり、ルールを守るという概念が希薄な中国では、問題が起きるのも当然といえば当然だ。

 中国メディアの今日頭条は20日、シェアリングの普及に伴う問題について指摘し、「誰がこのごみと化した製品を片付けるのか」と疑問を投げかけ、シェアする対象がごみと化している現実を直視するよう促す記事を掲載した。

 中国ではすっかり定着したシェア自転車だが、今年に入り保証金の払い戻しが滞る企業が増え、社長が夜逃げして倒産するなどの問題が出始めている。その結果、故障したものも含め、大量の自転車があちこちに放置され社会問題になっているという。記事は「自転車の墓場」の痛々しい写真を掲載しているが、まだ新しい自転車までもがうずたかく積まれ、朽ちていくままにされている。

 同様の問題は他のシェアリングでも見られるようだ。記事は、昼寝用カプセルホテルとして話題になった「シェア睡眠カプセル」はなくなり、シェアスマホ充電器も商売が成り立たなくなり、シェア傘は大部分が行方不明となり、シェアカラオケボックスも「荒廃」してしまったと伝えた。このシェアカラオケボックスは、電話ボックスのような外観でショッピングセンターなどに設置されたが、休憩所代わりに使われているうえ、管理が行き届かないためあっという間にゴミだらけになったと厳しい現状を伝えた。

 このように、中国ではシェアリングというシステムが流行したものの、長続きしにくいことが分かる。記事は、中国では「失敗したらすぐに手を引き、次の新しい波に乗ればいい」と考えている人が多いものの、残された製品はどうするのかと問いかけた。

 日本では新たなサービスや商売を始める前に、様々な想定をして対処法を考えておくケースが多いが、中国では先のことを考えずとりあえず始めてしまう傾向にある。その結果が問題になっている大量のシェア自転車の墓場であり、大量のごみを創出し続けて、環境問題ともなっている。こうした問題を中国政府がどう解決していくのか、見守る必要があるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)yuenmingliang/123RF)