あっさり風味のパスタより、油たっぷりのパスタの方が太りにくい。カロリー神話を信じる人には信じがたいが、最新の医学データから、炭水化物は「脂質」と一緒に食べると太りにくいことがわかってきた。20万人以上の臨床経験と、生化学×最新医療データ×統計データから、医学的エビデンスに基づいた本当に正しい食事法をまとめた牧田善二氏の新刊『医者が教える食事術 最強の教科書』から、内容の一部を特別公開する。

 非常に残念なことですが、糖尿病治療の現場において、いまだに「カロリー神話」を持ち出す医療関係者がいます。患者さんに対する食事指導で、厳しいカロリー制限を課すのです。

 肥満者に対しても同様です。「あなたは太りすぎだから、1日1600キロカロリーに抑えてください」などと言われた人もいることでしょう。

 しかし、カロリーを制限した食事は、実につまらないものとなります。肉や揚げ物など、多くの人が大好きなものが食べられなくなるからです。また、お酒もカロリーが高いので御法度です。

 そんなつまらない食事では我慢ならないから、途中で挫折し「もういいや」とばかり暴食してしまう人も多くいます。

 ここで、明確に述べておきますが、私たちを太らせる犯人はカロリーではありません。糖質(≒炭水化物)です。

 私たちは、ごはんやパンなど炭水化物をとり過ぎることで太ります。あるいは、コーラや缶コーヒーなど甘い飲み物も大きな原因となります。詳しくは、新刊『医者が教える食事術 最強の教科書』をご覧いただきたいのですが、ここで簡単に肥満のメカニズムを説明しておきましょう。

 すべての炭水化物は、消化の過程でブドウ糖に分解され、血液中に流れます。ブドウ糖が血液中に増えたことを察知すると、膵臓からインスリンというホルモンが出て、余ったブドウ糖をグリコーゲンに変え肝臓や筋肉の細胞に取り込みます。それによって、健康な人は血糖値が上がり過ぎずにすんでいます。

 ただ、グリコーゲンとして細胞内に取り込める量には限界があり、さらに余ったブドウ糖が中性脂肪に形を変えて脂肪細胞に取り込まれるために、肥満が起きます。

 肥満は、血糖値が上がったからであり、血糖値を上げる糖質(≒炭水化物)を摂取することが原因なのです。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)