メキシコのバハカリフォルニア州沖で確保され、その後海へ返された生後6か月のコガシラネズミイルカ(2017年10月18日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】メキシコ政府が進める絶滅危惧種コガシラネズミイルカ(通称バキータ)を海洋保護区へと移すプロジェクトで、初めて個体が確保されたものの、母親と別れるには幼すぎるとの理由で海に返された。

 コガシラネズミイルカは世界最小のネズミイルカ。科学者らの推計によれば、違法漁業のため生息数は現在30頭未満まで減少しており、当局および環境保護団体は、可能な限り多くの個体を海洋保護区へと移す計画に乗り出していた。

 数週間前に開始された計画では、音響監視システムや米軍の訓練を受けたイルカなどを使って保護区に移したコガシラネズミイルカを繁殖させ、また野生に戻す予定だが、当局の声明によると今回確保した個体は生後6か月ほどとまだ若く、ストレスを感じている兆候があったため「多大な注意をもって」海へと返したという。

 だが一方で当局は今回の個体確保について、計画がうまくいく可能性を示すものだとの見解を示した。

 コガシラネズミイルカはメキシコ北部のカリフォルニア湾(Gulf of California)でのみ生息が確認されている。今回確保された個体は見つかったのと同じ場所で海に返されたという。
【翻訳編集】AFPBB News