チチパスが「父親の靴紐を借りて」実現したジャイアント・キリング

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「次世代の期待の星」との呼び声の高いステファノス・チチパス(ギリシャ)が「ヨーロピアン・オープン」でまたもや、ジャイアント・キリングをやってのけた。しかも、靴紐の切れるアクシデントを「父親の靴ひもを借りて」乗り越えたエピソードつきで、だ。

ATPによると、チチパスが「ヨーロピアン・オープン」でダビド・ゴファン(ベルギー)と対戦中に、スライディングをきっかけに左のシューズの靴紐を切ってしまうアクシデントに見舞われたという。

この窮地を救ったのが、チチパスの父親。チチパス自身はその靴紐を借りてなんとかプレーに復帰したという。そして、第2セットの終了時までには、靴紐を交換した左足のシューズもなじみ、最終的には2-6、7-6(1)、7-6(4)のフルセットでゴファンを下した。試合時間2時間33分だった。

ちなみに、「上海ロレックス・マスターズ」でATPワールドツアー本戦の初勝利を収めたばかりだが、ゴファンとの試合が世界ランキングトップ10に入る選手に対する初勝利だった。

チチパスは自身は「プレーに心から満足していて、この勝利はとても大きいです。今日のような、あるいは今日を上回るプレーを続ければ、事は成るでしょう。じっくり臨んでいきます」と、準決勝や決勝への進出、そしてさらなる先を見据えて語っている。

一方、ゴファンも「ATPファイナルズ」の出場権獲得をかけた争いに挑んでいる。「深センオープン」と「楽天ジャパンオープン」に連続優勝しているゴフィンは、2,750ポイントで現在は8位につけており、出場権を獲得できるかギリギリで争っているところだ。

7位のスタン・ワウリンカ(スイス)が怪我でシーズンを離脱しているため、事実上の7位にだが、9位のパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン)から、11位のサム・クエリー(アメリカ)、そして12位のケビン・アンダーソンまでの差は300ポイントに満たず、出場選手の顔ぶれを断言してしまうのはまだ時期尚早だ。

レーストゥロンドンも大詰めを迎えて、残すところは後、「Erste Bank Open 500」と「Swiss Indoors Basel」の2つのATP500と、ATP1000の「ロレックス・パリ・マスターズ」大会だけだ。まだ出場選手の決まっていない4つの出場枠を争う競争も最終段階でますます熾烈さをましてきそうだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「成都オープン」でバックハンドの返球を試みるステファノス・チチパス
(Photo by Zhong Zhi/Getty Images)