中国の次期最高指導部の有力候補者たち

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プラティク・ジャカール記者、BBCモニタリング

5年に一度の中国共産党大会。24日の閉幕後、次世代の最高指導部、政治局常務委員が発表される。

党の最高指導部である政治局常務委員7人のうち、習近平国家主席と李克強首相を除く5人が今年中に引退するとみられている。

中国政治の不透明さから、誰が委員になるか言い当てるのは至難の業だが、習主席に近い人が委員になるのは確実だ。

BBCは、中国共産党の最高指導部を引き継ぐ有力候補者たちを調べてみた。

陳敏爾・重慶市党委員会書記 ― 習主席の「腹心」

陳敏爾氏(56)は7月15日、腐敗容疑で捜査を受けている前任者の孫政才氏に代わり、重慶市党委員会書記に任命された。

陳氏は若い頃に地元の浙江省で政治のキャリアを積んだ。2002年〜07年まで習氏の下で浙江省の党宣伝部長を務め、習氏と強い関係を築いた。

香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは陳氏を習主席の「信頼する腹心」と呼び、陳氏が昇進したことで、党大会で「党の上層部に加わる有力候補者としての地位が確立された」と述べた。

胡春華・広東省党委員会書記

胡春華氏(54)は、経済的に発展する南部・広東省のトップになるまで、チベット自治区や河北省、内モンゴル自治区でさまざまな役職を務めた。

また、2006年には共産党の青年団である中国共産主義青年団の第一書記に就任した。

胡氏は2012年、政治局常務委員会に次ぐ、25人で構成される中央政治局の最年少の委員に昇格した。

胡氏は「小さな胡」として知られ、胡錦濤・前国家主席の後ろ盾があるとされる。

独立系香港メディアによると、胡氏は陳敏爾氏と共に、1960年代以降に生まれたいわゆる「第6世代」の指導者たちで、習主席の有力な後継者の一人とみられている。

栗戦書・党中央弁公庁主任 ― 習氏の「強力な味方」

栗戦書氏(67)は党中央弁公庁主任で、国家主席の最側近として、習氏の日々の活動を取りまとめている。

栗氏はしばしば、習主席の国内外の訪問に同行し、最近では習氏が7月にロシアを訪問した際にも同行していた。

有能で管理能力があると言われており、河北省や陝西省で役職を担った後、2012年に中央政治局に昇格した。

また栗氏は反腐敗運動を率いる王岐山・中央規律検査委員会書記に次いで、習主席の最も強力な味方で、1980年代始め以降、習氏の親しい友人でもある。

王滬寧・中央政策研究室主任 ― 「中国のキッシンジャー」

王滬寧氏(61)は中央政策研究室主任で、栗戦書氏と同じく習主席が海外を訪問する際の同行者の一人だ。

復旦大学の元学者で、政策立案の豊富な経験があり、江沢民・元国家主席や胡錦濤・元国家主席の顧問も務めた。

習主席の外交政策における最側近とされ、韓国の日刊紙ハンギョレは王氏を「中国のキッシンジャー」と呼んだ。

香港の独立系日刊紙「明報」によると、王氏は習主席に近いため政治局常務委員に加わる可能性が高いが、「控えめな人なので、昇進には興味がないと言われている」という。

汪洋・副首相

汪洋氏は現在、現行政府の4人の副首相の内の一人で、二期目の中央政治局委員だ。

ベテランの政治家で、2007年から12年にかけて広東省党委書記を務め、習氏の野心的な「一帯一路」政策を支える中心人物だ。

胡春華氏同様、汪氏は党内の共青団出身者派閥で、政治局常務委員会入りを競う上位候補者の内の一人だと香港メディアは伝えている。

また汪氏は李克強首相の後任になるかもしれないという兆しが濃くなっており、中国首脳部は要職を二期務めるという慣例を破ることになるかもしれない。

韓正・上海市書記

韓氏は現在、中国共産党高位の政治機関、中央政治局の委員で、以前は上海市長と上海市党副書記を務めた。

王岐山氏が務める強硬に反腐敗運動を率いる中央規律検査委員会書記の座を奪うかもしれないとの予想もある。

韓氏が昇進すれば、「63歳の粘り強さは報われるという証明になる。10年前に政治アナリストが中国本土の有望政治家のリストを作成していた時に、有力な穴場的候補の一人にも数えられていなかった」とサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙は指摘する。

2007年に政治局常務委員会入りする前に上海市党委書記を務めていた習氏を含め、上海は多くの指導者を輩出している。

他の候補者たち

李鴻忠・港湾都市の天津市党委員会書記 陳全国・新疆ウイグル自治区党委員会書記 趙楽際・中央組織部部長。同部は職員の人事を監督する強力な組織 劉鶴・中央財経指導小組弁公室主任

この候補者たち全員が限られた座を狙って、競い合っているかもしれない。複数のメディアによると、習主席は政治局常務委員の人数を現在の7人から5人にするとの情報がある。

(英語記事 China party congress: The rising stars of China's Communist Party