フィリピン南部ミンダナオ島で、イスラム武装勢力との激戦地となっていたマラウィから引き揚げるフィリピン海兵隊(2017年10月19日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フィリピンのデルフィン・ロレンザーナ(Delfin Lorenzana)国防相は23日、南部ミンダナオ(Mindanao)島マラウィ(Marawi)を拠点とするイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」系武装勢力との5か月に及ぶ戦闘が終結したと発表した。一連の戦闘では1100人以上が死亡している。

 ロレンザーナ国防相は、同国北部クラーク(Clark)で開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)国防相会議の会場で記者団に対し、モスク(イスラム礼拝所)内での武装勢力との最後の戦闘が終わったと明かし、「マラウィにおける全戦闘作戦の終了を発表する」と宣言。「マラウィ市内には武装勢力はもういない」と言い切った。

 フィリピンではカトリック教徒が多数を占めるが、マラウィにはイスラム教徒が多い。ISに忠誠を誓う地元武装勢力と外国人戦闘員らは5月23日、マラウィを急襲し、民間人を「人間の盾」にして市内各地を占拠。米国の支援を受けたフィリピン軍の作戦では、武装勢力側の少なくとも920人に加え、兵士165人と民間人47人が死亡した他、40万人以上の住民が避難を余儀なくされていた。

 今回の戦闘終結宣言で、ISがマラウィに東南アジアの拠点を築くという切迫した恐れは払拭(ふっしょく)されたが、同地域におけるISの長期的な狙いと攻撃能力をめぐる懸念は残っている。
【翻訳編集】AFPBB News