京都府立医科大学の研究グループが10月16日、頻繁に明暗環境を逆転したシフト(昼夜逆転)により体内時計が乱されると、寿命が短縮する傾向があることがマウス実験によって明らかになったと発表した。ネットでは、医療従事者などシフト勤務者を気遣う声が上がっている。

研究内容は、4日ごとに「日勤」→「深夜勤」→「準夜勤」を繰り返すシフト(4日ごとに8時間ずつ前倒すシフト)、7日ごとに「日勤」→「準夜勤」→「深夜勤」を繰り返すシフト(7日ごとに8時間ずつ後ろ倒すシフト)でマウスを630日間にわたって飼育。結果、前者「前倒しシフト」のマウスの寿命が短くなる傾向がみられたという。

死亡率を比較すると、前倒しシフトのマウスは、約1年経過した頃から断続的に死亡する個体が出現し、630日間で34匹中9匹が死亡。一方で、後ろ倒しシフトのマウスでは、死亡した個体は14匹中1匹のみ。前倒しシフトのマウスの死亡率は、後ろ倒しシフトのマウスに比べ4.26倍高い傾向があったとのこと。

これまで研究では、老齢マウスを用いて、明暗周期を7日ごとに6時間ずつ前倒しする条件と6時間ずつ後ろ倒しする条件を8週間与えたところ、前者のマウスの死亡率が高いことがわかっていた。しかし、長期にわたる昼夜逆転がどのような影響を及ぼすのか研究が不十分の状況だったという。

Twitterでは、

“身体に悪いことは間違いない。本読んでたらこんな時間。寝よ”
“これはガチ。ま、実験するまでもなく当たり前のことだけど。夜勤とかシフトで昼夜がバラバラになると、確実に寿命を縮める。”

と納得する声が続出。さらに、

“看護師って、こんな勤務ふつうじゃね?”
“ストレスですよね。。。飲食とか看護師さんとかもう少し従業員増えないと。。。”
“看護師とか医者とか、体内時計ボロボロだよな。”

と医療関係者を気遣う声も寄せられている。

研究グループはこの研究の成果について、「深夜勤務やシフトワークに従事する労働者の健康維持に貢献できる可能性を示すもの」としたうえで、「心身の健康に負担がかからない交代制勤務形態の探索や健康リスクを未然に防ぐ方法の開発などの研究が進むことが期待されます」とコメントしている。
(山中一生)

■関連リンク
頻繁な明暗シフト環境への長期暴露は慢性炎症を誘導
http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/seiri2/images/SBR%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9171014.pdf