お弁当やお夜食の定番メニューであるおにぎり、どんな風にして作っていますか?「おにぎりは素手で握るから愛情が感じられる」という意見の人も多くいますが、実は素手で握ったおにぎりには菌がたくさん潜んでいる可能性があるのです。この記事では、素手で握ったおにぎりの危険性について見ていきます。

「素手で握ると菌がうつる」は本当!

素手で握ったおにぎりには、人の手から菌類がうつってしまうことがあります。人の手には黄色ブドウ球菌といった常在菌が潜んでいます。素手でおにぎりを握るとこれがおにぎりに付着してしまい、おにぎりの中で繁殖してしまいます。温度のあるお米で握ったおにぎりは、程よい温度と湿度が揃った環境により菌類が繁殖しやすい状況になっているのです。そのため素手で握ったおにぎりを食べると、おにぎりの中で繁殖した菌で食中毒を起こした実例も多く報告されています。食中毒になると、下痢や腹痛、吐き気などを引き起こします。

塩をつけて握っても殺菌作用はない

素手でおにぎりを握る人の中には、「塩をつけているから大丈夫!」と思っている人もいますが、おにぎりで食中毒を起こす原因の黄色ブドウ球菌は、塩に耐性があることが報告されているのです。耐塩性のある黄色ブドウ球菌は、塩のついた手で握られても関係なく繁殖し続けます。そのため、素手でおにぎりを握る際に塩をつけていたとしても、おにぎりの食中毒を防ぐ効果はあまり期待できません。

手を洗っていても怪我や肌荒れのある素手は厳禁

おにぎりを握ることによる食中毒は、手を清潔に洗って消毒することである程度防ぐことができます。ですが、いくら消毒・洗浄を徹底した手でも、肌荒れを起こしていたり細かな怪我のある手は危険です。黄色ブドウ球菌は身体の中でも、特に傷口に多く潜む傾向にあります。そのため小さな切り傷やかすり傷のある手でおにぎりを握ると、より多くの黄色ブドウ球菌が付着するおそれがあるのです。また、肌荒れも軽くはありますが傷の一種です。特に怪我はしていなくても、肌が荒れ気味状態の人も素手でおにぎりを握るのはおすすめできません。

おにぎりを握るときはラップで握るのが一番

おにぎりでの食中毒を防ぐ最も効果的な方法は、ラップで握ることです。手袋を着用した上でおにぎりを握るのも良いですね。「何だか味気ない、愛情が感じられない」と抵抗のある人もいるとは思いますが、愛情が感じられても食中毒で身体を壊しては意味がありません。食べる人のことを思っておにぎりを作るのなら、なるべく素手では握らずにラップや手袋を使っておにぎりを握りましょう。


writer:さじや