ロックバンドのMONOEYESが、セカンドアルバム『Dim The Lights』を携え、7月12日の千葉LOOKjからスタートしたMONOEYESの全国ツアー『Dim The Lights Tour 2017』が、21日の沖縄・桜坂セントラルでツアーファイナルを迎えた。全28公演を大盛況のうちに終了させた同ツアー。11日に新木場スタジオコーストでおこなわれた、東京公演のオフィシャルレポートが届いた。

 7月から繰り広げられてきた『Dim The Lights Tour 2017』(期間中には、各地夏フェスやイベント出演も)の終盤戦にあたる、新木場スタジオコーストの2日目。とても不思議なロック体験だった。バンドは全力で跳ね回りながらぶっ飛んでいくし、フロアからは手拍子と歌声がずっと鳴り止まないし、揉みくちゃになっている。でも、ただ熱い狂騒にまみれるだけではなくて、じっくり語らうような、豊かな対話を感じさせるステージだったのだ。

 細美武士(Vo、Gt)、戸高賢史(Gt)、Scott Murphy(Ba、Chorus)、一瀬正和(Dr)の4人が大歓声の中に「Free Throw」を切り出し、3曲目に早くも「My Instant Song」が放たれるという飛ばしっぷり。スコットが手がけたエモーショナルな新作曲「Roxette」も、オーディエンスにがっちりと共有されていた。「今日もライブハウスルールでいこうぜ!」と呼びかける細美は、映像収録のためのカメラが入っていることを報告。哀愁と友愛の灯火を見つめる「Get Up」の後には、「DVD撮ってると思えば思うほど間違えるから、いつもどおりやるね」と冗談めかしていた。

(撮影=Viola Kam (V'z Twinkle)

 前のめりな勢いの中にも、4人それぞれのサウンドの存在感がくっきりと浮かんで有機的に絡み合ってゆく。まさに『Dim The Lights』というアルバムの延長線上に鳴らされる、鮮やかで濃密なアンサンブルだ。ビール片手に笑い、一瀬が意気込みを迸らせ、スコットが流暢な日本語でツアー中の充実した食生活を語るという楽しげなムードなのに、「Parking Lot」に「明日公園で」と、オーディエンスを巻き込む音の情感はどんどん濃くなってゆく。

 「ここで、人生の打ち上げをしよう。見えないとこで歯くいしばって、良い事をしても言わないようなお前らみたいな奴らはさ、きっと明日からまた頑張っちゃうじゃん。今まで戦ってこれたことの、打ち上げをしよう」。細美がそう告げた後の「Two Little Fishes」では、このロマンチックな友愛のナンバーに加担するように、なんとTOSHI-LOW(BRAHMAN/OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND)がサプライズで登場。予期せぬ嬉しいサプライズにオーディエンスは歓喜した。

 細美が、来年は曲を作る心算ではないことを語ると、フロアからは「気が向いたら書いて!」と声が飛ぶ。「…お前、いい奴だなあ。なんか、今の一言で曲書こうかなって気持ちになってきた」。この親密なコミュニケーションこそ、『Dim The Lights』の音とメッセージが伝えようとしてきたテーマだろう。「3,2,1 Go」、そして日本語詞の「グラニート」と「ボストーク」と続いた本編フィナーレは、バンドサウンドがライブの充実感そのものを描き出すようだった。
【文=小池宏和/撮影=Viola Kam (V'z Twinkle)】

新木場スタジオコーストで全国ツアーを開催したMONOEYES(撮影=Viola Kam (V’z Twinkle) (撮影=Viola Kam (V’z Twinkle) (撮影=Viola Kam (V’z Twinkle) (撮影=Viola Kam (V’z Twinkle) (撮影=Viola Kam (V’z Twinkle)
(撮影=Viola Kam (V’z Twinkle)
セットリスト
01. Free Throw
02. Reasons
03. My Instant Song
04. Roxette
05. Leaving Without Us
06. When I Was A King
07. Get Up
08. End Of The Story
09. Parking Lot
10. 明日公園で
11. Two Little Fishes
12. Carry Your Torch
13. Run Run
14. Like We’ve Never Lost
15. Borders & Walls
16. 3,2,1 Go
17. グラニート
18. ボストーク
(encore)
01. Somewhere of Fullerton (ALLiSTER cover)
02. Remember Me
(encore-2)
01. What I Left Today