iPhone Xの生産問題について協議?アップルCOOとFoxconn会長が台湾で会談のうわさ
 

アップルのジェフ・ウィリアムズ最高執行責任者(COO)が、Foxconnの会長テリー・ゴウ氏と今月中に台湾で会合を持つと報じられました。

FoxconnはiPhone Xの組み立てを独占的に担う企業。両者が何を話し合うかは明らかにされていないものの、iPhone Xの生産問題が取り沙汰されていることから、おそらくは生産工程のボトルネック解決についての内容になると推測されます。Nikkei Asian Reviewによると、ウィリアムズ氏はもともとiPhoneのCPU生産を一手に引き受けるTSMCの創立30周年記念イベント(10月23日に開催)に参加するために台湾を訪問する予定でした。そしてそれ以外の目的は公にされていません。

しかしながら、iPhone Xの生産が難航している原因が3Dセンサーモジュール用のドットプロジェクターとささやかれている状況を考えれば、様々な憶測を呼ぶのもやむを得ないところです。

 
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iPhone Xのドットプロジェクターを生産しているのは、Foxconnの傘下にあるシャープと、LGグループの部品メーカーLG Innotek。10月初旬、ゴウ氏はシャープの施設を訪れ、関連問題の解決について協議したとされています。

Nikkei Asian Reviewの取材に対し、シャープの役員は歩留まり率は徐々に改善しているものの、満足できるレベルには達していないと回答。10月末までにiPhone Xを全面的に大量生産できる域には及ばないと付け加えたとのことです。

ちなみに、ウィリアムズ氏が出席するTSMCのイベントには、アップルと特許技術関連で争う半導体メーカー、クアルコムのスティーブ・モレンコフCEOも出席予定。ウィリアムズ氏にとって今回の台湾出張はなかなか気が重くなる仕事ばかりかもしれません。

 
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