鼻ぺちゃがチャーミングなパグ

パグは中国で生まれ、古くから中国の愛玩犬として親しまれてきました。ヨーロッパに渡ってからは上流階級の人々に愛されました。
最も特徴的なのがその顔です!しわしわの顔とくりくりとして大きな目がとてもチャーミングで、愛嬌たっぷり!一度パグの魅力にはまってしまうと、もう抜け出せませんね。
そんな愛らしいパグですが、パグがかかりやすい病気、飼う上で注意しなければいけない点などがあります。

ではさっそく、パグの健康について見ていきましょう!

パグの健康のバロメーター

犬の健康は毎日チェックしていても見落としてしまう箇所があります。元気があるか、食欲があるか、などはもちろんですがその他にも細かいチェック項目があります。体から出されるSOSをしっかりと受け取るためにも、以下の項目をチェックしてみましょう。

まぶた、瞳孔、白眼の部分などをチェックします。適度に潤っているのが通常の状態です。眼球が乾いている、色が変わっている、涙の量が多い、などの場合は目に異変が起こっている可能性があります。

歯だけではなく歯茎、舌の表裏、口臭などをチェックしましょう。できものがある犬はよだれが多くなったり、痛がったりするので、そんなときは要注意です。
また、犬の歯周病は悪化すると心臓の病気や腎臓の病気などを引き起こす可能性があります。歯石がついていないか、歯や歯茎の状態をしっかりとチェックすることが大切です。

正常な耳は乾燥していて、薄ピンク色をしています。異常がある場合は赤く腫れていたり、耳から臭いがしたりします。かゆがって引っかくこともあるので引っかき傷がついていることも。耳だけの異常ではないこともあるので、病院で診てもらうようにしてください。

皮膚

アレルギーやダニやノミ、カビなどの原因に関わらず、発疹や湿疹、フケ、脱毛などの症状が見られます。
ブラッシングのときなどに皮膚の状態をよく見てあげましょう。体を掻きむしったり、しきりに足を舐めたり、歯で噛んでいたら要注意です。

お腹

パグは太りやすい犬種でもあります。「太ったかな?」と思ったらお腹を触ってチェックしてみましょう。実は太ったのではなく病気の可能性もあるからです。
腫れた感じやコリコリとした塊がないか、触って痛がったりしないかを確認してください。痛がるようであれば炎症や腫瘍などの、深刻な病気が隠れているかもしれません。すぐに病院で診てもらうことをオススメします。

足を引きずって歩いていたり、歩くのを嫌がる場合には何か足にトラブルが起こっている可能性があります。
まずは足の裏が怪我をしていないか確認してみてください。とくに何も異常がみられない場合、骨や関節に問題があるかもしれません。高齢の場合は筋肉の弱りからくることもあります。獣医師に相談してみましょう。

パグならではの病気

ペチャっと潰れた鼻や突出した目、そういったパグの身体的特徴に関係した病気があります。パグだけがかかる病気というわけではありませんが、他の犬に比べて注意が必要ということです。

パグ脳炎(壊死性髄膜脳炎)

通称「パグ脳炎」と呼ばれる壊死性髄膜脳炎は小型犬に発症します。パグだけに起こるわけではありませんが、最初の症例がパグであり、パグの症例が多い所以です。
今のところ原因不明で、かかってしまうと死に至る可能性がある怖い病気です。初期症状としては全身にけいれん、同じところをぐるぐる回る、頭をかしげた状態になる、うまく立ち上がれないなど比較的わかりやすいものです。
何か異変があった場合には獣医師に相談してみてください。

角膜炎

突出した眼球にまつげや毛が入るなどして角膜が傷つき、場合によってはその傷跡が角膜に残ることもありますし、その部分に色素が沈着してしまうこともあります。ほとんどの場合、眼球を傷つける原因をとりのぞいてしまえば解決しますので、何が原因か細かく見ていく必要があります。

斜視

これも突出した眼球を持つ犬によく見られます。目が正しい位置からずれてしまうもので、外側や内側にずれるものもあれば下側にずれるものもあります。
生まれつきの場合もありますが、神経の問題でおこることもあり、または腫瘤で眼球がおされて斜視になる場合もあります。毎日目を合わせて顔をみてあげてください。後天性の場合はすぐに治療が必要です。異変に気づいたら病院で診てもらいましょう。

軟口蓋過長症

短頭種に多い病気であり、軟口蓋という部分が長いと、空気の通り道である気管を塞いでしまうことがあります。
呼吸をする際にガーガーと音がしたり、睡眠中に大きなイビキをかいたりします。短頭種はいびきをよくかきますが、明らかに音が大きすぎたり苦しそうだった場合には注意が必要です。また咽頭炎を併発している場合は、咳をしながら白い泡をはくことがあります。症状が深刻な場合は外科手術が必要となります。

遺伝性の病気

パグの遺伝性疾患といわれているものには、後ろ脚の膝の皿がずれてしまう「膝蓋骨脱臼」、股関節が変形したりずれてしまう「股関節形成不全症」などがあります。こうした病気は日々の生活のなかで気づけるものなので、愛犬をよく観察してください。

春夏秋冬で気をつけること

空気が乾燥し、ノミやダニが活発になりはじめる季節です。シャンプーやブラッシングなどをしてあげましょう。散歩から帰ったらブラッシングをしてノミやダニがついていないかチェックしてください。
紫外線も強くなります。真夏に強いイメージがありますが実は3月頃から強くなりはじめ5月〜7月がピークとなります。長時間の外出は控えたほうが良いでしょう。
また、狂犬病予防注射の季節でもあります。登録をしていれば案内書が送られてきますのでその通りに予防注射をうけてください。

梅雨の時期は濡れてしまったら体をタオルで拭いてやり雑菌の繁殖を防ぎましょう。暑さが苦手なパグは気温と湿度に気を配る必要があります。また、熱中症になりやすい犬種でもあるので特に気を付けたい季節になります。
水をいつでも飲める状態にする、犬を残して外出する際にはクーラーをつける、などの熱中症対策が必要となってきます。また散歩は早朝や日が落ちた涼しい時間帯にしてください。
日が落ちてもアスファルトは熱をもっていることがありますので、手を近づけて地面の温度を確認してみてください。
体力が落ちる時期でもあるので、あまり無理をさせないことがポイントです。

秋は換毛期に入ります。皮膚病もみられることがある季節なので、こまめなブラッシングで体を清潔に保ってあげましょう。季節の変わり目は犬でも体調を崩すことがありますので、食欲や元気があるかどうか見てあげて下さい。また食欲がアップする季節でもあります。とくにパグは食欲旺盛で太りやすい犬種であるため、肥満に注意しましょう。

外と中の気温差が大きくなる季節です。室内の気温も調整が必要になりますね。
暖房具は低温火傷などを引き起こすことがあるので、近づけすぎないように目を離さないようにしてください。暖房具を柵で囲ってもいいかもしれませんね。
この時期の散歩は体温が奪われて体力が落ちてしまうことがありますので、しっかりと防寒対策をしてから散歩に出かけるようにしましょう。

まとめ

気をつけなければいけないことはいっぱいありましたね。
ですが日常生活のちょっとしたことなので、重く考えすぎる必要はありません。毎日ちゃんと犬と向き合うことで自然とチェックできているかと思います。
可愛くてお茶目なパグとの素敵なパグライフをお過ごし下さい!


(獣医師監修:加藤桂子先生)