手を挙げれば止まると思ったのに!タクシーを止めるコツ

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最近、初乗り料金が下がったことで、タクシーを利用する人が増えているという。しかしその一方で、慣れないタクシーに乗ろうと手を挙げたものの、止まってもらえず困った経験を持つ人もいる。そこで、個人タクシーの協同組合である日個連東京都営業協同組合の副理事長であり総務を担当する方に、なぜ手を挙げてもタクシーが止まらないことがあるのか、銀座における特別ルール、地方ならではのルールを教えてもらった。

■手を挙げれば止まると思ったのに、止まってくれないのはなぜ?

手を挙げただけでタクシーが止まらないのはなぜなのか。

「当然のことですが、タクシーはお客様を乗せている場合は止まりません。空車であれば『空車』の電飾がフロントに光っています。東京の場合、夜は車の上の行灯(あんどん)が光っていますから、わかりやすいかと思います。行灯が消えている場合、既にお客様を乗せているか、回送で会社に返る途中といった何らかの理由がある場合です。また、迎車といって、他のお客様を迎えにいく途中も止まりません」(日個連)

空車なら客を乗せないということは基本的にはないとのこと。しかし、こんな経験はないだろうか。駅にはタクシー乗り場があるが、そこまで行くのが面倒なので、駅に向かう空車のタクシーを止めようとした。しかし、止まってくれなかったというケースだ。

「『駅から●mの範囲は、タクシー乗り場以外でお客を乗せてはいけない』といったルールはありません。しかし、雨の日に駅のタクシー乗り場に行列ができており、そこから少し離れた場所で手を挙げる人がいた場合、判断が難しいと思います。タクシー乗り場の行列が見えたとしても、手を挙げられたら止まらなくてはいけないというのが基本です。ただ実際に止めるかどうかは、運転手の判断になります。夜ですとお酒を飲まれているお客様も多く、危険やトラブルを回避するため乗せてしまったほうがよいと判断する場合もあります」(日個連)

要するにモラルの問題のようだ。ある種、割り込み的な行為とも取れる場合もあるため、手を挙げる側も常識的な判断をすべきだろう。

■銀座には特別なルールがある!?

以前「教えて!goo」に「銀座の平日夜、タクシーに乗せてもらえませんでした」という意見が寄せられていた。銀座には他にはない特別なルールがあるのだろうか。

「銀座には明確なルールがあります。東京では銀座だけが『銀座乗禁地区』という、東京タクシーセンターの指定による乗車禁止地区が定められています。平日の夜10時〜1時まで、銀座の一定エリアでは、タクシー乗り場からしか乗ることができません」(日個連)

東京在住の筆者も知らなかった事実である。銀座以外の場所にも、そういったルールはあるのだろうか。

「乗禁は銀座だけです。しかし六本木では、タクシーは客待ちをしてはいけないというルールがあります。車を流しているか、乗り場で順番待ちをしていれば問題ありませんが、交差点の近辺で客待ちをした場合は取り締まりを受けることになります」(日個連)

銀座には外国や地方からの客も多いということで、チラシなどによる啓発活動も行われている。それとともにタクシー側も、乗禁地区で手を挙げられた場合、ドアを開けず窓から客に理由を説明しているそうだ。

■地方では流し営業禁止のケースも

最後に、手を挙げてもタクシーが止まってくれる可能性が低い場所があるのかも聞いてみた。

「東京に関しては、流し営業の地域ですから、手を挙げれば止まるというのが原則です。しかし、地方の小さな都市などでは流し営業が認められていない地域もあります。その場合、タクシーの営業所などに電話し、配車をお願いするのが一般的です。また最近は、スマホの配車アプリもたくさんありますので、そちらを利用されるのもよいかと思います」(日個連)

地域によってルールが違うようなので、出張や旅行などでタクシーに乗る場合は注意したい。

手を挙げればタクシーは止まる、というのは正解でもあり不正解でもあるようだ。知らない土地でタクシーを利用する場合は、GPSが利用できるアプリ、従来通り電話での配車サービスを利用するのがよさそうだ。

●専門家プロフィール:日個連東京都営業協同組合
東京都23区および武蔵野市、三鷹市の個人タクシーによる組合。無線や配車、クレジット決済など、さまざまな事業を実施。また、全国の各地方組織と連携し、東京で発行しているチケットで各地方組織に所属している個人タクシーを利用できるよう調整も行っている。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)