エンダムにTKO勝ちした村田諒太【写真:Getty Images】

写真拡大

疑惑の判定から再戦、7回終了後TKO負け…仏メディア脱帽「ペースについていけなかった」

 ボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦(両国国技館)は22日、ロンドン五輪金メダリストの同級1位・村田諒太(帝拳)が同級王者のアッサン・エンダム(フランス)を7回終了後にTKO勝ちで撃破。敗れたエンダムの母国、フランスメディアも世紀のリベンジマッチを特集。「エンダムには単純に強すぎた」と村田の強さを衝撃とともに伝えている。

 最強の日本人に圧倒された。エンダムは心身ともに戦意を失っていた。序盤から猛攻を仕掛けた村田に対し、反撃することができず。8回開始前に棄権を選択し、チャンピオンベルトを明け渡した。

 5月の対戦ではエンダムが不可解な判定勝ち。村田の敗北と採点したジャッジ2人が6か月の資格停止処分に言い渡されるなど、“疑惑の判定”はボクシング界を揺るがす問題となっていた。そして、東京で迎えた運命のリターンマッチで、王者の強さを発揮することはできなかった。

 王座陥落を受け、エンダムの母国フランスでも反響を呼び、続々とメディアで報じられている。

「今回は至高の戴冠式を許した」と紹介…新王者誕生の結末は「極めて妥当」

 地元紙「ル・フィガロ」電子版は「ハッサン・エンダムはリョウタ・ムラタに驚かされる」と特集。「フランス人はWBAタイトルを日本人に奪われた。東京での日曜日、彼には単純に強すぎた」と村田の強さを認めている。

 一方、スポーツ紙「レキップ」電子版も速報している。

 記事では、村田の圧倒的な力の前に、防戦一方となったエンダムの苦境について「彼(エンダム)はライバルのペースについていけなかった」「5ラウンドから王者にはもはや、武器は残されていなかった。しばしロープに追い込まれた」と紹介。そして、村田は念願の世界チャンピオンに輝いた。

「彼(エンダム)はタオルを投げることを決断した。リョウタ・ムラタに対し、今回は完全にふさわしい至高の戴冠式を許した」

 このように新王者誕生を紹介し、村田勝利の結末を「極めて妥当」と報じていた。大注目を集めたリベンジマッチ。エンダムの母国メディアですら認めざるを得ない、村田の完勝劇だった。