スイス戦では中島(左)、田中(右)が得点。現体制のなでしこジャパンにも確かな技術を持つ選手たちがいる。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[MS&ADカップ]日本女子代表2-0スイス女子代表/10月22日/長野Uスタジアム
 
 なでしこジャパンこと日本女子代表は、佐々木則夫前監督の指揮の下で挑んだ2015年のカナダ・ワールドカップで、オランダ、オーストラリア、イングランドなど強豪国を下し、決勝に進出。最後はアメリカに2-5で敗れたものの、準優勝という輝かしい成績を残した。
 
 優勝を果たした2011年のドイツ大会と比べ、下馬評は高くなかったものの、自慢のパスワークと組織的な守備は健在ぶりを世に示したのだ。
 
 カナダ大会のグループリーグ初戦で戦ったのがスイスだった。その試合でもテンポの良いパス回しを披露。最終的には、宮間あやがPKで挙げた1点を守り切り1-0で勝利した。
 
 それから約2年後の10月22日、高倉麻子体制となって1年半を迎えたなでしこジャパンは再びスイスと対戦。スタメンの平均身長10.2尊垢箸いΠ掬歸なフィジカルの違いに苦しみながらも、69分に中島依美、90+3分に田中美南のゴールで見事勝利を収めた。
 
「良いスタートが切れて、初めの15分は良かったけど、試合全体を通して見れば主導権を握ることができなかった。日本のようなテクニカルなチームと対戦できて、いろんなことを学ぶことができた」
 
 2015年の対戦時にも指揮を執っていたスイスのフォルティナ・フォッステックレンブルク監督は、この日の戦いを振り返る。
 
「今の日本は若くて、才能がある選手がたくさんいますね。テクニックの面は2年前とはそんなに変わっていない。今日も同じくらいパスを回されました」
 
 スイス監督は日本の技術力を称賛。2年前の対戦時とは違いはないと印象を語った。
 
 いまや澤穂希、宮間あやといった名の知れた選手は少なく、女子サッカーに力を入れ始めた世界各国との差もほとんどなくなっていることで、人気も低迷。フィジカル面、連係面、戦術面では、やはり2年前のチームには明らかに及ばない部分がある。

 ただそれでも、敵将が唸るほどテクニックはまだまだ健在。今後持ち味をどれだけ伸ばせるか――当然だが、これこそがなでしこジャパン再興のひとつのポイントだ。

【なでしこPHOTO】雨中の激闘!中島、田中の2ゴールでなでしこがスイスに完封勝利!
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWeb)