渋谷では「若者の喧騒」からは逃れられない。だから大人の渋谷離れが深刻化しているのだが、とはいえ、渋谷がまたテリトリーになれば、何かと便利なはずなのに、と思っている大人は多いはず。

そんな大人にとっておきの一軒をご紹介。渋谷駅から徒歩10分程度、国道246号線沿いながらも静謐な和食店、それが『食幹』だ。




246の喧騒はここには届かない。大人だけが集うカウンターで今宵も一献
『食幹』

若者がハチ公口からセンター街へ繰り出すのを横目に、西口へ向かう。陸橋を越えなければならないので心理的にも遠く感じてしまうが、渋谷三丁目のこのエリア、若者の姿はほぼほぼ皆無。まさに西口の陸橋は大人の階段と言って過言ではない。

立地が良いとは決して言えないこの地でも大人のデートスポットとして屈指の人気を誇る和食店がここ『食幹』。創意工夫された料理、その旨さを引き立てる美酒など人気の理由は色々あるのだが特筆すべきはカウンター。

恋人同士は向かい合うより横並び、とはよく言われていることで、同じ風景を見て食事をすることで会話が弾んだり、期せずして密着できたり、まあ、いい事づくめなわけ。

そして実際本当にカウンターは裏切らない。それを痛感させられるのが、『食幹』の磨くほどに光沢を増すアサダを用いたカウンターだ。約9メートルの長さを誇り、その奥行きは40センチ近く、テーブル席並みの広さを誇る。



さらに椅子の後ろの空間も、人が三人横並びで歩けるくらいゆったりしており、背後を行き交う客やスタッフが気にならない。ゆえにこのカウンターはふたりだけの空間を生み出してくれるので、会話も甘くなってくるというわけだ。

そんなカウンターで大人のふたりが食べるべきは同店の名物コース「つまかせコース」。お酒のつまみに最適な料理が全7品で構成されており、同店自慢の日本酒が進むこと請け合い。




鮮度にこだわった魚介を少しづつ盛り合わせた「刺身盛り合わせ」には日本酒九平次(1合¥2,700)がちょうどいい。



トマトの酸味と味噌の甘味が絶妙にマッチした旨味抜群の『食幹』名物「トマト味噌」。これを厳選した野菜に付けて食べれば、ひと口ふた口と止まらなくなるやみつき生野菜だ。

野菜好きの女性なら、この品だけでも店選びのセンスを高く評価してくれそう。



コースの最後に供される燻製の盛り合わせ(半熟卵、せせり、豚肩ロース)。〆だというのに酒がすすんでしまう、強めの味わい。

半熟卵の黄身は箸ですくえる程度の柔らかさで少しずつ楽しめる。せせりは歯ごたえよく、噛めば噛むほど燻香が香る豊かな味わい。豚肩ロースは燻された上質な脂が口の中いっぱいに広がる逸品だ。



銀ダラのもろ味噌焼き(上)と季節の揚げ物(取材時は車海老、トロ茄子、舞茸)。銀ダラのもろ味噌焼きは、是非日本酒と合わせたい。脂の乗ったジューシーな身ともろ味噌の香りがお酒を進ませる。

季節の揚げ物は、素材の味を存分に楽しめる薄揚げ。さっぱりとお塩でいただくこちらはビールでグビっと流し込みたい!

座り手を裏切ることのない魅惑のカウンターで美酒佳肴を嗜んでこそ、狃唾の大人のカップル〞なのだ。




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