奈良県には、清酒発祥の地とされる正暦寺があり、酒造りの歴史は古いです。近年は「風の森」「花巴」をはじめ、個性的な造りで注目を集める蔵元が増えてきており、日本酒を学ぶうえで外せない地域になっています。忘年会シーズンを迎える前に、奈良県のおすすめ6銘柄をしっかりと頭に入れておきましょう!

 

その1

きれいな旨みと酸味のバランスが絶妙!

風の森(かぜのもり)

秋津穂 純米大吟醸 しぼり華(はな)

3240円(1.8ℓ) 1620円(720㎖)

「風の森」は1998年に始まったブランドで、全国的にも知名度が高まっています。同ブランドでは、純米の無濾過無加水生酒のみを生産するのが特徴。製造工程では、生のリスクを最小限にとどめるよう、酒と空気の接触を極力減らし、微生物管理を徹底して安定性を高めています。本品は、地元の秋津穂を使った純米大吟醸。弾けるような鮮烈な口当たりながら、ボディは繊細できめ細かく、透明感がある。旨みと酸味のバランスも絶妙です。

【蔵元コメント】

油長酒造 山本嘉彦さん

搾りたての美味しさを楽しんでください

「風の森」は、地元の米を使い、いかに地元の方に楽しんで頂くかを考えて始まった銘柄。その点、契約栽培米の秋津穂を使ったこの純米大吟醸は、地元でも人気です。「風の森」が無濾過無加水生酒のみ生産するのは、搾りたての美味しさを楽しんで頂きたいし、蔵の個性も表現できるから。今後は、より安定した生酒を造る技術を確立し、ファンを増やしたいですね。

 

その2

凝縮された芳醇な味は燗にしても抜群!

金鼓(きんこ)

山廃本醸造 火入原酒15BY

2808円(1.8ℓ)

ごく一部の吟醸酒を除き、ほとんどの酒を山廃仕込みで醸す蔵。こちらは甘く香ばしい熟成香と凝縮感のある味わいが魅力の1本です。その芳醇な旨みは、単独でも十分楽しめるほか、燗にすると抜群の旨さを発揮します。

 

その3

料理を引き立て燗でも旨い定番酒

篠峯 遊々(しのみねゆうゆう)

純米 山田錦

2268円(1.8ℓ)

「篠峯」は1999年に始まったブランド。葛城山の清冽な伏流水を使用し、多彩な米を使って味の違いを表現する限定流通商品です。本品は、山田錦を使用した定番酒で、飲み口はスムーズかつ香りは穏やか。燗にもぴったりです。

 

その4

室町時代から伝わる技法をもとに醸す唯一無二の味

花巴(はなともえ)

水もと純米 無濾過生原酒(みずもとじゅんまい むろかなまげんしゅ)

3024円(1.8ℓ) 

蔵付きの酵母菌(酵母菌無添加)を育て、大峰山系の柔らかな伏流水で醸す蔵。本品は、室町時代に起源を持ち、清酒の原点と呼ばれる技法、水酛(みずもと)を使用。濃厚な酸味、豊かな米の旨みが混じり合う唯一無二の味わいです。

 

その5

淡麗な酒質のなかに雄町特有のコクが光る

百楽門(ひゃくらくもん)

純米吟醸

3024円(1.8ℓ)

葛城国定公園の麓に位置し、良質な水に恵まれた蔵。蔵元が雄町米の旨さに惚れ込み、雄町を中心に手作業で醸しています。本品も6割磨きの雄町を使用した純米吟醸。淡麗な酒質のなかに雄町特有のコクが堪能でき、後味も良し。

 

その6

米の旨みときれいな酸味のバランスが秀逸

みむろ杉

ろまんシリーズ

純米吟醸 山田錦 火入れ

2916円(1.8ℓ)

350年以上の歴史を誇る蔵。契約農家とともに米作りを行って一貫生産化を図り、小仕込み・手造りで丁寧な造りを行っています。本品は、米の旨みときれいな酸味のバランスが良い食中酒。火入れとは思えないフレッシュな味わい。

 

【ちなみに…日本酒に合う奈良県の特産品はコレ!】

柿の葉寿司は、サバの脂と酸味が日本酒にぴったり。古代ひしおは、天平時代の発酵食品を再現したもので、野菜やかまぼこなどにつけると絶好の酒肴に。大和肉鶏は、歯ごたえと旨みが凝集したブランド鶏肉。水炊きにし、燗と合わせれば幸せが訪れます。

↑サバの身を使った柿の葉寿司。海のない奈良県では、何よりの
ごちそうでした