ヒロイン・てん(葵わかな)の周りに花が咲き乱れる/(C)NHK

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ヒロイン・てん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)が駆け落ちをし、急展開を迎えた連続テレビ小説「わろてんか」(毎週月〜土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。

【写真を見る】降ってくる「モチーフ」には“遊び心”がたくさん!/(C)NHK

これまで18回が放送され、松たか子の歌う主題歌「明日(あした)はどこから」、そして和を基調とした温かみのあるオープニング映像も、だいぶ朝の光景としてなじんできたことだろう。

「明日はどこから」は、松の作詞・作曲によるもの。「長丁場の撮影に臨む皆さんに寄り添う気持ちで」曲を書いたという。

また、オープニング映像を手掛けたのは、小島淳二氏と泉優次郎氏だ。

小島氏は佐賀県出身の映像ディレクターで、広告界で高く評価されている、資生堂のCMを10年以上手掛けていた経歴の持ち主。“朝ドラ”では、2007年度後期の「ちりとてちん」のタイトルバックを制作している。

泉氏もイラストレーター、アニメーションディレクターとしてマルチな活躍を見せる人物で、小島氏が立ち上げた映像制作会社に、2013年より所属している。

本作の制作に当たり、「脚本も読ませていただいていますが、それ以上に、現場でドラマを作られているスタッフの方々の声に耳を傾けながら、ドラマの世界観と合うタイトルバックになるように何度も修正を重ねてきました」と語る小島氏。

「朝ぱっとテレビをつけた時に、少しでも優しい気持ち、楽しい気持ちになってもらえるような仕事に携われたのがうれしいです」と話す。

■ てんの周りで咲く「花」のこだわり

オープニングの中盤で、暖簾(のれん)をくぐって現れるてん。その後、てんの周りにはたくさんの花が咲き乱れるが、実はこのカットは当初、もっと後半に挿し込まれる予定だった。しかし、主題歌の盛り上がりに合わせて“笑顔が咲く”ようにと、変更されている。

また、ヒロインのモチーフでもある鳥の動きも、主題歌に合うよう調整されており、葵わかなは後に合成される「鳥」に目線を合わせられるよう、秒数を数えて演技したという。

■ 大量の「モチーフ」は見るたびに発見が!

本作のオープニング映像で特徴的なのが、大量の「モチーフ」。そろばんや扇子、大入り袋など、ヒロインが寄席経営に挑むというストーリーにまつわる物もあれば、だるまや宝船、亀などの演技のよい物、それから、タコやバスなど今のところ特に本編と関係のない物まで、大量に降ってくる。

だが、ただ「降ってくる」のではなく、冒頭に登場するバスは“にゅいんっ”と突然現れるし、トラは横方向に走っていく。モチーフ1つ1つに、動きが付けられているのだ。

そして最後のカットは、地上から天を見上げているような構図になっていて、中心にはヒロインの名前「てん」の由来にもなっている“お天道様”がある。

「わろてんか」は全151回。泉氏は「毎日見るたびに、発見があったらいいなと思って制作しました。今日はこの人、このモチーフを見てみようと決めてもらえると、毎日新しい気付きがあるんではないかと思います」と語る。