Q:両親が80代になったとたんに、2人とも初期の認知症と診断されました。自分も将来、認知症になるのではないかと、今から心配です。予防に何かよい方法はありますか。
(48歳・商社勤務)

 A:認知症の症状に徘徊があります。例えば、大阪の自宅を朝ふらっと出て、夜中に50キロ離れた京都で保護されるということも現実にあります。
 ものすごい健脚です。目的が分からなくなって、ただ歩くという行動のみ継続してしまい、自分で止められないわけです。新潟大学の故・安保徹教授が講演でよく、次のように言われていました。
 「散歩ばかりしてたら、徘徊老人になってしまう。腕を動かさないと…。私は空いた時間でバッティングセンターに行き、あえて普段と違う左打席で打っている。
 腕を使うと頸動脈(脳に血液を送る最も大切な首の血管)にも血流が増え、ボケにくくなる。左で打つと、頭を使ってフォームも考えるので、認知症の予防によい」

●腕を使う運動がよい
 私はスイミングで腕を使うようにしてます。オゾン療法もオススメ。90歳を超え、物忘れがひどく、昼まで寝ていたのが、週1回オゾン療法を受けるようになったら朝起きられるようなり、本も読むようになった例があります。
 なお、介護については、介護保険のサービスには制限があり、犬の世話はしてもらえず、コンビニの弁当を買ってきてもらうのも一苦労です。
 ご質問の方の両親の場合のように、認知症の程度が軽く、どうにか一人暮らしができている場合などに頼れるサポートがあります。大阪市にあるNPO法人『いきいきつながる会』(内閣府認証626号)では、介護保険外のサービスですが、月会費4000円で見守りサービスが受けられます。
 待ったなしの緊急時にサポートしてくれるし、身元引き受けも法人としてなってくれます。また、ここは関連施設として、『いきいきクリニック』(大阪市)があり、私も毎週金曜日の朝夕に診察しており、会員さんの医学的な相談にも随時対応しております。
 ご質問の方の両親も、このようなサポートを利用するとよいでしょう。

牧典彦氏(小山病院院長)
自律神経免疫療法(刺絡)や加圧トレーニング、温熱療法、オゾン療法など保険診療の枠にとらわれずベストな治療を実践。