人気の定番メニューである「丼」もの。値が張るものだけでなく、気軽に味わえる丼にも注目の一品がある。

 ご飯の上にさまざまな具をのせた「丼(どんぶり)」は、いつの時代も人気メニューの一つだ。ファストフード感覚で楽しめる庶民派でありながらも、味はなかなかと注目を集めている一品がある。

 まず看板メニューの「親子丼」を刷新したのが「丼ぶりと京風うどんのなか卯(運営はなか卯/本社:東京都港区)」。特製の割り下や卵を使い、鶏肉を25%増量。食べ応えは今まで以上だが、価格は並盛りの490円(税込)など、全サイズ変更なし。景気は上向きだという割には実感が伴わない、今の時代にはありがたい。

 ついに「養老牛丼」が復活した。養老乃瀧(本社:東京都豊島区)が運営する居酒屋チェーン「養老乃瀧」が、昭和の時代に昼メニューとして提供していたが、店舗の営業スタイル変更により姿を消した。ところが昨年、創業60周年の記念企画として1店舗で限定販売したところ、たちまち完売。この人気に応えて復活となった。ただし食べられるのは夜のみ。平成版の養老牛丼は、飲んだ後のシメの一品として販売される。サイズも小腹を満たすのにジャストの1種のみ。価格は356円(税込)。

 名古屋生まれの丼も人気が高まりつつある。現在は都内杉並区で2店舗をかまえる「名古屋味噌 どて子(運営はアビリティアソシエーション:東京都新宿区)」は、味噌煮込みうどんや味噌かつなど、愛知県の味噌文化のなかから誕生した一品が楽しめる店舗だ。同店でランチの丼メニューとして支持されているのが「どて飯」。ご飯の上に、ホルモン肉を味噌で煮込んだ「どて煮」をかけたもので、ご飯との相性は抜群。1度口にすると、また食べたくなるとリピーターも増加しているようだ。価格は並サイズで702円(税込、吸い物つき)。

 旅先で遭遇するご当地丼や老舗の丼も楽しみの一つではあるが、おいしい丼は通勤ルートなど、いつもの活動範囲のなかにも結構存在しているようだ。

加藤 秀行[著]、阪神 裕平[著]

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