接続時間1分でも乗り換えが可能な駅もある(写真:chelsea / PIXTA)

みなさんは、駅で列車を乗り換えるとき、乗り継ぎ時間をどのくらいとっているだろうか。

JRから地下鉄に乗り継ぐ場合は、エスカレーターや階段を下りる時間などを考慮して5〜10分。JRの在来線から新幹線なら、余裕を持って10〜15分。新宿や池袋のターミナル駅でJRから私鉄のホームへ行くなら7、8分。渋谷でJRから地下にもぐってしまった東急東横線に乗るなら10分。大阪から阪急梅田や阪神梅田への移動は10分程度。

……なんてことは考えず、乗り換え案内に頼りきりで、そんな時間を意識していない人が圧倒的多数だろう。

乗り換え検索ではわからない?

乗り換え案内サイトや、アプリは日々進化を続けている。臨時列車の情報はもちろん、駅の規模によって乗り換え時間も細かく計算されている。さらに、歩くペースが「早い」「標準」「ゆっくり」の3段階で設定できるなど、かゆいところに手が届くツールとなっている。

だが、誰もが利用できるものとして開発されているためか、駅での乗り換え時間が1分しかない場合は、ソフトが乗り換えできないと判断する場合が多い。時刻表を眺めていると「これは間違いなく1分で乗り換え可能だ」という接続がたくさんある。

そこで、時刻表で見つけた「1分接続」の乗り換えパターンをピックアップ。その乗り換えが本当に可能かどうか検証したい。

JR北海道で見つけた1分接続は、旭川に8時34分に到着する富良野線の普通列車から、8時35分に発車する特急オホーツク1号・網走行きへの乗り換え。これが可能なら、富良野方面から網走方面へ抜けるのに実に便利な接続だが、乗り換えは現実的ではない。

旭川8時34分着の富良野線の列車が、始発駅の富良野を出発する時間は7時24分。通学で利用する中高生が途中の美瑛などで乗降する可能性が高い列車だ。となると、旭川到着が遅れる可能性が高い。1日に4本しかない特急が、通学で遅延する可能性が高い列車を毎日待つことはないだろう。

ほかに、白石(札幌市)での千歳線と岩見沢方面の函館本線の乗り継ぎで1分接続が見つかった。だが、実際に行ってみたところ、白石での乗り換えのアナウンスで、1分後にやってくる列車の案内はなく、階段を上ってホームを移動しなければならないこともあり、1分での乗り換えは不可能だった。

時刻表では1分に見えるが…

JR東日本は、羽前千歳(山形市)での仙山線と奥羽本線天童方面の列車の接続で1分というケースが見つかったが、仙山線や奥羽本線の到着時刻を調べると、実は2〜3分の乗り換え時間があることが判明。時刻表上は1分接続に見えるが、実は違うことがわかった。

JR東海は、金山(名古屋市)での中央本線と東海道本線の接続で1分接続が見られるが、金山のホームの位置関係や、中央本線、東海道本線の運転頻度を考えると、乗り換えは不可能だ。

JR西日本の尼崎(兵庫県尼崎市)での東海道本線、福知山線、JR東西線の1分接続は、乗り換えができることもあるが、乗り換えられなくても仕方ない、というものだろう。福知山線の事故以降、複雑な運行形態の関西圏のJRでは、定時運行に関して以前よりシビアではなくなった。

櫛ケ浜(山口県周南市)での岩徳線と山陽本線柳井方面、備中神代(びっちゅうこうじろ、岡山県新見市)での芸備線と伯備線米子方面の接続では、時刻表のうえだと1分接続に見えるパターンがあるものの、到着時刻を乗り換え案内サイトで調べると実際にはそれぞれ数分の乗り換え時間があった(時刻表と違い、すべての列車のすべての駅で到着時刻と発車時刻が掲載できるのは、乗り換え案内ソフトの強みであると実感した)。

JR四国は佐古(徳島市)で高徳線と徳島線、佃(徳島県三好市)で徳島線と土讃線、北宇和島(愛媛県宇和島市)で予讃線と予土線の1分接続が見つかった。

佐古では1日7回、佃と北宇和島では1日3回の1分接続があることや、通常、時刻表には発車時刻しか載っていない佐古、佃、北宇和島で、一部の列車にわざわざ着時刻が記されていることから、1分接続は可能と考えていいだろう。これらの駅はどれもホームが1面だけだ。

JR九州は1分乗り換えの宝庫だ。新飯塚(福岡県飯塚市)、田川後藤寺(同県田川市)、宇土(熊本県宇土市)、唐津、山本(ともに佐賀県唐津市)、早岐(長崎県佐世保市)と、多くの駅で1分接続が見つかった。どの駅も、1分で接続する列車が1日に何回もあることから、乗り換えが可能と考えていいだろう。

ただ、早岐での快速シーサイドライナーと特急みどり6号は、旭川のパターンと同じ、朝の時間帯の特急への接続ということで、乗り換えられる可能性は微妙だ。また、直方(のおがた)方面からの筑豊本線の電車と後藤寺線の朝の接続も微妙なところだ。

今回調査して見つけた、乗り換えできそうな1分接続の列車を表にしてみた。参考にしていただけたら幸いである。

ただし、接続がシビアで、ダイヤが乱れている日は接続できない日もある可能性もあるので、乗車の際は当日の運行状況の確認を。