途中出場のドルトムント香川は見せ場を作れず 長谷部はチームを救うビッグプレー披露
前半18分にシャヒンのゴールでドルトムントが幸先良く先制するも…
日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは現地時間21日、日本代表MF長谷部誠とMF鎌田大地が所属するフランクフルトと敵地で対戦。
フランクフルトが2点ビハインドから追いつく展開で2-2のドローに終わった。香川はベンチスタートで後半13分から出場。長谷部は先発フル出場、鎌田はベンチ外だった。
ドルトムントはポーランド代表DFウカシュ・ピシュチェクが故障、ギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスが出場停止と最終ラインのレギュラーを欠く状況。右サイドにスペイン代表DFマルク・バルトラ、センターに中盤が本職のドイツ代表MFユリアン・ヴァイグルと今季初出場となるセルビアDFネベン・スボティッチ、左サイドにイェレミー・トリアンという今季初の組み合わせで試合に臨んだ。
不安定なCBコンビの間を突かれて攻め込まれるシーンが続いたドルトムントだったが、前半18分に先制には成功した。
オーバーラップしたDFバルトラが右サイドでこぼれ球を拾うと、ドリブルから思い切りよく右足を振り抜く。これが結果的にシュート性のラストパスとなり、ゴール前へ走り込んだトルコ代表MFヌリ・シャヒンが長谷部のマークの背後から足を伸ばして押し込んだ。
長谷部が決定的な場面を防ぐ好プレー
ドルトムントは後半12分に左サイドでパスを受けたMFマキシミリアン・フィリップが左足のシュートで追加点を奪った。リードを2点とした直後には元ドイツ代表MFゴンサロ・カストロとヴァイグルを下げ、香川とDFダン=アクセル・ザガドゥを投入。選手の入れ替えで守備の安定を図った。
しかし、同18分にはドルトムントの守護神GKロマン・ビュルキのファウルでフランクフルトにPKが与えられた。これをFWセバスティアン・アレが成功させてその差が1点となると、5分後にはMFマリウス・ヴォルフがDFラインの裏に抜け出して同点ゴールをゲット。フランクフルトの猛攻が実り、試合が振り出しに戻った。
ドルトムントはU-17イングランド代表から呼び戻したFWジェイドン・サンチョをデビューさせるなど手をつくしたが、勝ち越しゴールは奪えず。同45分にシャヒンに決定的な場面が訪れたが、長谷部がライン際でシュートブロックするファインプレーを見せた。
試合は2-2で両者痛み分けに終わった。日本人対決も実現したこの試合、3バックの中央でプレーした長谷部はチームを救うビッグプレーで存在感を示し、勝点1獲得に貢献。途中出場の香川は限られた出番の中で見せ場を作ることはできなかった。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images