大宮のMFマテウスは両チーム通じて最多3本のシュートを放った

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[10.21 J1第30節 大宮1-1柏 NACK]

 残留するためには勝ち点3が必要な中で、17位大宮アルディージャは1点ビハインドのまま、試合は終盤に入っていた。伊藤彰監督は、パワープレーを選択、センターバックの2枚、DF菊地光将とDF河本裕之を前線に上げてハイボールを柏ゴール前に送り込み続けた。

 40分にはスローインの流れからDF奥井諒のクロスをFW江坂任がヘディングで合わせる。ゴール右上に向かったシュートはしかし、柏レイソルのGK中村航輔にかき出されてしまう。

 その後、クロスは柏守備陣に跳ね返され、シュートチャンスもないまま時計は進んでいく。そしてディショナルタイム、柏ゴール前でセカンドボールをひろおうとしたDF山越康平がFW大津祐樹に倒されてファイルを獲得する。ボールの前にはMFマテウスと、「セットプレーを期待して」指揮官が途中出場させていたFW大前元紀が立っていた。

「FKになった瞬間に自分がボールを持ってセットして、大前選手が『自信があるなら蹴りなさい』というのが、言葉はないですけど思いが伝わったので。自分もあの距離と角度は自信を持っていた」。マテウスの左足から放たれたシュートは、少しブレた軌道を描きながらファーサイドのゴールネットに吸い込まれた。

 オレンジに染まったサポーターの目の前で決めた同点弾、マテウスは体を張ってチャンスを創出した背番号4への感謝を忘れない。「FKのところよりも、山越選手が体を張ってセカンドボールを自分たちのボールにして、相手ゴール前の近くでFKを取れたからこそ、点を取れたと思う」。

 劇的なゴールで勝ち点を「1」延ばし、15位甲府と16位広島との勝ち点差をつめることに成功したが、苦しい状況であることに変わりはない。「必ずこの状況を脱出できると信じています」と勝利、そして残留することをサポーターへ誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)


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