ヤンキースの田中将大【写真:Getty Images】

写真拡大

Aロッド、オルティス、トーマスがテレビ番組で熱論…絶好調右腕の“あの球”を絶賛

 米大リーグのヤンキース・田中将大投手は、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦で7回無失点で勝ち投手となった。ポストシーズンで3試合先発し、計20回2失点で防御率0.90と快投を続ける「TANAKA」について、かつてメジャーを沸かせた伝説のスラッガーが称賛。宝刀スプリットのみならず、田中の誇る“もう一つの武器”に「厄介だ」「えげつない」「ダイナマイトだ」と脱帽している。

 現地で熱戦が続くポストシーズン。テレビ中継しているFOXスポーツのスタジオでは錚々たるメンバーが解説を務めている。

 ヤンキースで田中と同僚だった通算696本塁打のアレックス・ロドリゲス氏、レッドソックスで対峙した541本塁打のデビッド・オルティス氏、ホワイトソックスなどで521本塁打を放ったフランク・トーマス氏と3人計1758発のスラッガーが、ポストシーズンで圧巻の働きを見せる田中について熱い議論を交わした。

 まずは元同僚のAロッドが日本人右腕の凄さを証言した。

「本当に、彼は信じられないような素晴らしい活躍を続けている。そして、タナカにとっては間違いなく自身を象徴するような瞬間になっている。彼は楽天ゴールデンイーグルスで2013年に優勝してからアメリカにやってきた。彼は数球団から欲しがられていた。だが、彼は最も熱狂的な球団でプレーを求めた。世界で最も厳しいマーケットを持ち、最も伝統のあるニューヨーク・ヤンキースをね。彼はここで、活躍している。ワオとしか言えない」

 摩天楼の眩いスポットライトを求め、審美眼の厳しいメディアとファンがいるニューヨークにやってきた背番号19の躍動に、メジャーを代表する元スーパースターのAロッドですら脱帽している。

実際に対峙してきたオルティス「あれは厄介だ」、トーマス氏「あまりにえげつない」

 そして、宿敵レッドソックスで対戦してきたオルティス氏はAロッドに対し、「何だか日本でも野球をしていた口ぶりだな」とジョーク。真顔に戻ると、田中の“ある球種”の恐怖について語り出した。

「オレはタナカとたくさん対決してきた。この男はとんでもないぐらいにえげつない。ここ何試合か見たけれど、ボールのスピードが戻ってきた。95マイル(約153キロ)だ。そして、スプリット、スライダー。彼はスライダーをたくさん投げていたが、あれは厄介だ」

 抜群の切れ味を誇るスライダーについて、「ビッグパピ」の愛称で知られるレッドソックスの英雄は、実際に対峙してきた経験から褒めるしかない様子だった。トーマス氏も賛同する。

「パピが言うところの、あまりにえげつないので素晴らしい、と言うところ。彼はストライクゾーンの低めにボールを収め続けた。スタンドから試合の序盤を見たけれど、ストライクゾーンギリギリで打者を翻弄するようだった。スプリットは効果的。スライダーはダイナマイトだ」

 田中といえば鋭く落ちる宝刀スプリットが代名詞。しかし、MLB史にその名を残す伝説的スラッガーたちはスライダーに驚きを隠そうとしなかった。絶好調を持続する田中。ポストシーズンでの無双モードは、もはや必然と呼べるかもしれない。