共産党政権の真っ赤なウソ 「平等に富を分配する」の実は特権と搾取

写真拡大

 先月、トランプ米大統領は国連総会で北朝鮮とイランの核武装、ベネズエラの社会主義堅持路線を取り上げると、これらの国は国民に貧困と苦難をもたらしていると名指しで批判し、社会主義や共産主義路線を堅持する国の末路にはすべて苦痛や崩壊、滅亡が待ち受けていると指摘した。

 新唐人テレビの時事評論家・趙培氏は、共産主義が打ち出している「必要性に応じた分配」とは一般的に「人々に平等に富を分配する」意味だと捉えられているが、共産党政権はこの「必要に応じた分配」のスローガンを掲げて民衆を騙している。実際には利権を恣(ほしいまま)にして、民衆から搾取し、社会の底辺層から富を絞れるだけ絞り取っていると分析している。

 共産主義信奉国家にはいくつかの共通点がある。暴力と恐怖を手段にして政権の奪取と維持を行い、うそを暴力の潤滑剤にし、社会の中で階層間の対立と闘争を煽っているという点だ。中国共産党の場合、政権内部でも一般社会でも、いくつも明確な階級に分けられており、階級間の対立を先導し、闘争を引き起こすことによって共産党の統治基盤を確保している。そして、所属する階級によって分配される富の量が異なるという特徴もある。

 趙培氏は、共産主義の「必要性に応じて分配」という方式は、実は階級間の差別に言及せず「各階級内に」という限定条件付きなものだと指摘した。共産党は体制内部にも、一般社会にも複数の階層を内在させており、ヒエラルキー(ピラミット型階層組織)のトップにいるごく少数が主な利益源と富を独占し、利益の分配ルールを掌握して、上から下へと階層順に搾取が進む。このような利益分配方式を推進すれば、腐敗が簡単に広まってしまう。

 現在の共産党政権では、上層集団が権力を振りかざして中国に存在する富のほとんどを搾取している。彼らが占有した後の残りが次の階層に分け与えられ、それが繰り返されて、最終的にピラミッドの最底辺に位置する民衆に富が回ってくるころには、そのほとんどが搾取しつくされている。だが、上層部で分配された富は本来、庶民が創造したものだ。

「中国共産党内部の汚職は1978年に始まった改革開放で広まったわけではない。毛沢東時代には早くも汚職が存在していた」趙氏は、当時の毛沢東こそが中国一の「富豪」で、中国各地に毛専用の別荘が用意してあったことを挙げている。現在でも中国共産党内部は、中央の常委から村の末端党幹部まで、地位と階層に応じて民衆が預かることのできない特権を享受している。

 趙氏は、昔の中国では知識人が科挙(官僚登用試験)に合格することで出世を果たしていたが、中国共産党の統治下では官職と富が特定の階層にほぼ独占されているため、一般人はどうあがいても、今いる階層から這い上がることはほぼできないと説明している。

 中共の富の分配方式に従うと、大きな労働力を提供している農民に対して、最小の富しか分配しないのは当然だと中共は認識しているという。なぜなら、農民は社会の最下層に位置するからだ。これが中共の邪悪なロジックだ。

「共産主義は人類社会にとって百害あって一利なしだ」趙氏は、人類の社会に普遍的な富の分配原則は、多く働いたものには多く分配し、働かないものにはそれなりにしか分配しないこと、そして私有財産の保護制度を備えていることだと語っている。だが中共の不公平な分配方式は、世界で通用する普遍的な価値観を真っ向から否定している。

(翻訳編集・島津彰浩)