羽生結弦【写真:Getty Images】

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GPロシア大会SP2位、連続ジャンプ転倒も完璧3回転半に海外メディア脚光

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ初戦のロシア大会は20日、男子ショートプログラム(SP)で羽生結弦(ANA)はジャンプで転倒し、94.85点をマーク。100.54点のネイサン・チェン(米国)に次ぐ2位の好位置につけた。海外メディアはミスをカバーした完璧の3回転半ジャンプについて「才能が溢れ出した」「光り輝くトリプルアクセル」と賛辞を送っている。

 確かな手応えを残したSPだった。冒頭の4回転ループはなんとかこらえると、最後は4回転―3回転の連続トーループは2つ目の3回転後に転倒した。しかし、3回転半ジャンプは高さのある完璧さで、いずれのジャンプのタイミングを外すことなくまとめた。王者にとっては微調整で修正できる範囲内。持ち前の表現力、ステップ、スピンのキレなどは貫禄十分だった。

 演技後には多く日本から駆けつけたファンを中心にプーさんのぬいぐるみが雨のように投げ入れられ、米スケート専門メディア「icenetwork」は公式ツイッターで「直後、プーさんが宙を舞った」と公式ツイッターに動画付きで紹介。大反響を呼んだ演技について、公式サイトの記事でも称賛している。

 チェンに次ぐ2位につけた世界王者について「彼の演技がどうであれ、応援を貫いてくれる熱狂的なファンを牽引している」と言及。冒頭の4回転ループで回転不足になったが「才能があふれ出すトリプルアクセルでリカバーしてみせた」と称賛した上で「彼の演技は94.85点を稼ぐには十分なほど力強いものだった」と拍手を送っている。

「明日はこれ以上のスケートができれば」と羽生…約6点差フリーで逆転Vへ

 また、英五輪専門サイト「Insidethegames」は「大トリを飾ったハニュウは、4回転ループの回転不足を光り輝くトリプルアクセルで補った」と“完璧な一本”を絶賛した。

 米「NBCスポーツ」は「首位はネイサン・チェンだが、昨季の世界選手権における2つの大きなプログラムでハニュウは彼よりも優れていた」と称賛している。

「icenetwork」の記事によれば「いくつかミスをしてしまったけど、全体として見れば、それほど悪くなかった。明日はこれ以上のスケートができればと願っています」と語ったという羽生。首位のチェンとは約6点差で十分に射程圏にある。

 フリーは4回転ルッツに挑戦する予定。常に進化を追い求める王者は逆転でGPシリーズ初戦Vを飾れるか。勝負は今日21日に行われる。