By Flower Bombs

アメリカの諜報機関「CIA」は、軍から独立した存在として外国での諜報活動を行う機関です。海外の映画やドラマでたびたび耳にする組織ですが、そんなCIAが爆発物処理の訓練から離脱した仲間についてのリリースを出しています。

Pupdate: A Pup Leaves the Class - Central Intelligence Agency

https://www.cia.gov/news-information/blog/2017/pupdate-a-pup-leaves-the-class.html

Meet Lulu, the good dog fired by the CIA because she didn't want to sniff bombs

http://mashable.com/2017/10/19/cia-dog-dropped-training/

CIAの爆発物処理訓練から離脱したのは、子犬のルル。CIAの中にあるチームのひとつである「K-9」は、爆発物探知犬などが所属しており、同時に新しい隊員を育成するためのトレーニングプログラムも行っています。このトレーニングプログラムに参加していたのが子犬のルルなのですが、トレーニングを行っても爆発物のニオイを検知することに興味がない兆候が見られたそうです。



「K-9」は1991年にCIA内に結成され、人間では不可能な作業を「犬」に受け持ってもらうというコンセプトのもと生まれた組織です。爆発物探知犬などが所属しており、K-9に所属する犬たちの勤務時間は平均で週60時間程度ですが、CIA職員の勤務時間は平均40時間なので、人間よりも長時間働いてくれていることがわかります。基本的には10週間のトレーニングプログラムで爆発物のニオイなどを覚え、その後、訓練を受けた犬とパートナーとなる人間が屋内外で10回程度の実地訓練を行います。トレーニングが終了したのち、犬たちは最終試験を受ける必要があり、これに合格すると正式なK-9の隊員となります。試験時、犬たちは「ハンドラー」と呼ばれる人間の指示に従い、素早く目的のものを探知したり救命活動をしたり、犯人を捕らえることができることを証明したりする必要があるそうです。



CIAによると、犬にも人間と同じように何かを学ぶのに適した日と適していない日があるそうです。子犬に爆発物のニオイを検知させるトレーニングを行う際も、子犬の状態や機嫌によっては場所を教えてくれなかったり、人間のことを無視したりすることがあるそう。ただし、そういった状態はおよそ1日か2日ほどしか続かないそうです。そのようなトレーニングをしたがらない日がある理由はさまざまですが、そういった際にはトレーナーたちが「犬の心理学者」となり、なぜトレーニングしたがらないのか、犬の気持ちを理解しようとします。休憩や遊びを必要とする子犬もいれば、中には食物アレルギーのためにうまくトレーニングができないこともあるそうです。



しかし、ルルは爆発物を探すことに一切興味を持たなかったとのこと。ハンドラーが食べ物を使ってルルに爆発物を探させることもできますが、ルルが爆発物を探すことに対してまったく喜びを感じていないことをK-9のトレーナーが感じ取り、最終的にルルにとっての最善を考えてトレーニングプログラムから離脱させることを決めたそうです。



トレーニングプログラムから離脱した犬がいる場合、ハンドラーとその家族が優先してペットとして引き取る権利を得られます。これはハンドラーにとって犬はパートナーであり、数週間のトレーニングを一緒に過ごしてしまえば、もはや家族同然の存在になってしまうからだそうです。もちろんのこと、ルルも自身のハンドラーに引き取られることとなり、現在は他の犬や自身の子犬と共に生活しているとのこと。



CIAは「我々はルルのことを恋しく思うだろうけど、彼女にとっても我々にとっても正しい決断だった。ルルの新しい人生が最良のものになることを祈っている」としています。