いつだってあったかくて、やさしい、おばあちゃんの手料理。家族をひとつにするその味わい、世界の国々にはどんな“忘れ時の味”があるのでしょう。

50カ国の台所から、おばあちゃんの料理を伝えるガブリエーレ・ガリンベルディ(フォトグラファー)によるプロジェクト「In Her Kitchen」。第2回は、オスマン帝国の時代からアルメニアに伝わる伝統料理です。

【アルメニア】
ジェーニャ・シャリカシュビリ(58歳)

4人の孫を持つジェーニャおばあちゃんは、生まれてこのかたアルメニアを出たことがありません。15歳の時に「トルマ」のレシピを覚え、以来週4回はこの料理を作っています。

「家族の大のお気に入りです。孫たちが子供の頃はあまり好きではなかったようだけど、今ではみんな大好き。いつだって作ってくれって言うのよ。孫たちが来るときは、2種類のレシピで用意します。片方はブラックペッパーを抜いてね。これが子供たちでも好んで食べる我が家のコツよ」

牛ミンチ、米、野菜を
ブドウの葉で包んだ「トルマ」

Dolma(ドルマ)は牛ミンチ、米、野菜をブドウの葉で包んだ料理で、かつてオスマン帝国に属したこの近辺の国々(ギリシャ、シリア、エジプト、トルコ、アルメニア)で古くから親しまれてきた家庭料理。各国で味や作り方は微妙に違うようで、名前も国によって少し違い、アルメニアでは「トルマ」と呼ばれています。

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