日立製作所の新型の高速鉄道車両が16日から英国で営業運転を開始したが、技術的問題によって遅延が発生したほか、座席が濡れる水漏れも起きた。(イメージ写真提供:123RF)

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 日立製作所の新型の高速鉄道車両が、16日から英国で営業運転を開始したが、技術的問題によって遅延が発生したほか、座席が濡れる水漏れも起きた。このトラブルは、高速鉄道の輸出をめぐって新幹線とライバル関係にある中国でも大きな注目を集めたが、中国メディアの鲁南在線は20日、「中国は今回のトラブルを冷静に受け止めるべきである」と論じる記事を掲載した。

 記事は、日本の新幹線に関する技術力は相当成熟しており、安全な運行に関する経験も豊富であるため、今回のトラブルは「笑い話」に過ぎないと考える中国人が多かったと紹介する一方、中国高速鉄道のエンジニアは「偶発的に起きたトラブルではない」と考えているようだと紹介。そこで、「笑い話」と考えるのではなく、中国としても今回のトラブルが起きた背後にある要因を分析し、中国の高速鉄道輸出事業に活かしていくべきであると論じている。

 まず、トラブルが起きた背後には、日本には「海外で高速鉄道を建設した経験が足りない」という要因があり、また国内に様々な気候があり、地域によって気象条件、地学的要素が異なる中国に比べ、日本は様々な条件下で高速鉄道を運行させるための経験が圧倒的に不足していると主張。

 また、中国は自国を中心とした経済圏の確立を目指す「一帯一路」という国家戦略のもとで高速鉄道の輸出を推進しているのに対し、日本は単純なビジネスとしての「利益」が目的であり、高速鉄道車両で水漏れが起きたのは「品質管理に不足があるためであり、これは利益優先のために品質を犠牲した弊害である」と推察した。

 一方で記事は、中国高速鉄道にとって新幹線から学べる点は非常に多いとして、日本が先行する要素だけでなく、日本の失敗からも謙虚に学ぶことによって、「中国は本来であれば数十年かかる道のりを大きく短縮することができる」と指摘。したがって、今回の英国におけるトラブルを「笑い話」とみなすのではなく、「教訓」とすべきであると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)