不安になりすぎてしまう?先を考えて押しつぶされない方法

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鉄壁の守りで不安材料をつぶす?

いつも、◯◯◯になってしまったらどうしよう…と、あなたは、不安になりがちなタイプではないですか?例えば、間違ったらどうしよう、会議で意見を求められたらどうしよう、時間に間に合わなかったらどうしよう…などなど。挙げていくとキリがないぐらい出てくると思いますが、そんなに不安に思ってしまうのは、なぜでしょう?答えは一つ、先のことを考えすぎてしまうから。まだ見えない、起こっていないことを考えても、どうなるかは絶対にわからないもの。だけど、それを考えてしまうから、明快な答えが出ずに、不安ばかりが募ってしまうのです。ない答えは探しようがないから。

これの解消方法は、一つ。不安にならないぐらい、鉄壁の守りをするということ。例えば、会議の前にはあらゆるケースを想定して、それぞれに答えを用意しておきます。想定外が起こらないように。それには、自分だけでなく周りの人達にも聞いて、出てくる可能性をすべてつぶすようにしましょう。

でも、これ実は底なし沼なのです。だって、常識とか考え方、思いは人の数だけあるから。想定外というのは出てきてしまいます。そう考えたら、鉄壁の守りはかなり難しい。応用が利けば、その場で回答できるかもしれないですが、応用できるなら、そもそもそんなに不安にならないかもしれないですからね。では、どうしましょうか。

本当は、用意した後が問題。自分ができることの120%をやったら、後はもう野となれ山となれ。手放すしかないのです。その手放す勇気を持つことが、今あなたに必要なことなのです。

手放すには「今」にいる練習が必要

手放すことができるぐらいならやってる!…ですよね。今はそれができないから、守りを頑張っているのですが、できないことはできるようになる練習をしましょう。先を見すぎず、「今」にいる練習です。先を見るというのは、体は現在にいるのに、心は現在にはいなくて、未来を浮遊している状態です。つまり、心と体が離れちゃっているわけです。でも、当然これは一つでありたい。だから、心を「今」に引き戻すのです。

その方法がマインドフルネス瞑想です。でも、これもいきなりできないので、オススメは数息観(すそくかん)です。これは、誰でもトライできる方法ですが、かなり難しいんです。特に未来に浮遊しがちな人は。。。とはいえ、練習しているうちにできるようになるので、最初のうちはできなくても、気長にトライしましょう。

【数息観(すそくかん)】
1:床や椅子などに、リラックスして座ります。床に座る場合は、少しお尻の下に高さを持つと、背筋が立つようになり、体も楽です。

2:軽く背筋を伸ばしつつも下半身、上半身、肩や首、口の中、目などから力を抜きます。目をつぶり、自分の呼吸に意識を向けます。

3:ずっと呼吸の吸う、吐くをただ観察していきます。呼吸から意識が外れたら、外れたな、と一度チェックして、すぐに元に戻ります。雑念が湧いたら、「雑念だ」とチェックを入れて、すぐに離れます。雑念を追っていかないように。この方法は意外に日常的にやっていること。たとえば、何かに集中している時、救急車が通ったとします。その時、あなたはきっと「あ、救急車」と思っても、そこからすぐに意識は離しますよね。それと同じ感覚です。そんな風に離れても戻り、を繰り返していくと、だんだんずっと呼吸だけを見ていられるようになります。」

4:これを毎日行います。最初は5分ぐらいからでいいでしょう。

この時、部屋は暗いほうがベターです。神経が落ち着いて、集中しやすくなります。そして、これを続けていくと、心が未来へ遊びに行かず、現在にとどまっていることができるようになります。そうすると、だんだん不安な気持ちを手放すことができるようになりますよ。

 

ライター:豊田紗江
出典:『最新版 ヨガが丸ごとわかる本』