羽生結弦氏のGPシリーズ・ロシア杯は、口では「よかったです」と言いつつ目が燃えている怒涛の反撃パターンと見た件。
笑いながら陰陽師が悪霊をボコりそうで怖いです!

ついにオリンピックシーズンが始まりました。緊張感と期待感。どんな結果でも信じるものの価値は変わらないけれど、やはりその栄光を永遠の時に刻みつけたい。誰が、いつ、振り返っても、そこに確かな光があるように。歴史は勝者しか記録しない。そんな残酷な現実をも打ち破っていくために、あえて言葉にしたい。弱さによって予防線を張るのではなく、傷つくのを恐れて控え目になるのではなく、信じる強さそのままに、「勝て」と。

20日に開幕したフィギュアスケートグランプリシリーズ。ここでの勝敗は五輪に直結するものではありません。いくら負けようが本番さえ勝てばいい、それは事実です。しかし、僕が見てきた多くの王者、時代を作る王者というものはポッと本番だけ勝ったりはしません。五輪という舞台が生み出す「紛れ」や「不運」すら上回るほど強いから、一番高いところに立つのです。勝って、勝って、そこに行く。

できるならば、そうあってほしい。

だから、ひとつとして、負けをよしとするつもりの試合はありません。もちろん大本番は五輪ですから、そこまでに全力を注ぐ気もサラサラありません。じょじょに上げていく。上げていった先に史上最高・空前絶後・永久不滅がある。つまり、ここからのシーズンの理想形は「危うく勝つ、普通に勝つ、余裕を持って勝つ、圧倒的に勝つ、史上最高・空前絶後・永久不滅の勝利」という上昇曲線です。僕はそうなると信じています。

GPシリーズの初戦、今季の羽生結弦氏が選んだ舞台はロシアでした。アップを進める羽生氏は、集中を高め、音楽に合わせてノリノリで拳を突き上げていました。傍らではほかの選手がアップをしており、目の前にはすべての動きを追いかけるカメラがある、そんな環境で。「いつも思うけど、僕にはできない…」「こんなに見られている状態でノリノリはムリ…」「ノリノリムリムリ…ノリムリノリムリ…」、とにかくすごい気迫です。

生放送でもないのに、羽生氏が上着を脱ぎ始めたところでCMに入る煮え切らない編集、後ろ向きで八の字を描くようにランニングする映像を打ち切ってCMに入る編集などには若干不満も残りますが、まぁいいでしょう。座禅あるいは瞑想風のアップ、椅子に腰かけた状態でのアップ、次々に繰り出される羽生ルーティンを紹介してくれたのですから。これだけやっていただいておきながら「このカメラの映像だけを垂れ流すアプリとかを作れば、結構ダウンロードされるだろうなぁ」などと嘆くのは、さすがにワガママというものですよね。

そう、そんなことにかまけている場合ではない。集中、集中しなくてはいけない。自分の邪念を消していくこと。それが僕なりの今季の戦いです。「この穢れを我慢できたらきっと…」、願掛けのようなものだと思ってください。断酒のように、邪念をすべて断っていく。来年の2月にあげる、契の祝杯が最高に美味しくなるように…!

↓守ること攻めることはいつでもできる、その気持ちに学びます!

●●ること、●●ることはあとでできる!

すべては勝ってからでいい!

会場はまるで日本であるかのよう。スタンドには日本からのたくさんのご婦人の姿と日の丸があり、バナーも会場を取り囲むように掲出されています。リンク周辺の広告も例年にもまして日本企業の名前が多く見られます。おなじみの高須クリニック、おなじみの大山式、そして「TOKIOインカラミ」。僕の頭のなかにはTOKIOが無人島の舟屋でインカラミしている図しか浮かばなかったのですが、それがどんなインカラミか調べてみたところ…!

↓あぁ、こういうヤツか!

ダメだ、酒が入った深夜3時にコレを書いているからダメだ!

「ネイサン・チェンと刺激を与え合う関係」とか、タダのライバル情報として聞き流すべきなのに、巻き戻して聴き直してはいけない!

願掛け、願掛け、願掛け!

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感想(2件)



羽生氏のアップ情報・神社参拝情報などが終わると、中継は早くも後半グループへ。集った選手たちは6分間練習から4回転を決めまくります。もちろん羽生氏も、涼しい顔で4回転を決めて一旦リンクを降ります。そして始まった勝負の後半グループ。1番手滑走のヴァシリエフスは独創的なスピンでいきなり会場をわかせ、パーソナルベスト更新でランビエール先生もニッコリ。いい感じに会場の熱気も高まっています。

GPシリーズデビューのアリエフは本番では1本のみの実施となったものの、予定では4回転2本という構成ですし、演技も「大人」の風格漂う見事なもの。日々、スケート界のレベルは上がり、進化はつづいている。新たな選手が次々に上がってきている。足を止めてはダメなのだなと、改めて襟を正す想いです。

注目のネイサン・チェンは4番手で登場。4回転ルッツからのコンビネーションという大技での滑り出しはさすがの一言。後半のジャンプはこらえるところもありますが、何とかすべて決めて100.54点の高得点を獲得します。ジャンプはもちろんすごいのですが、昨季よりも色気というか、視線や表情で魅せるようなところにも進境が見られ、「カッコイイ」という演技になっていたのが印象的です。

しかも、改めて見ていくとふとした瞬間に緩やかな滑走がそこそこ垣間見えたりもする、ある面では甘さの残る演技での100点超えです。まだ「ギッチギチ」ではない、伸びしろが多く残っている。ここから本番までどれだけ上げてくるのか。手強い、しかし、それでこそコッチも「本気」を引っ張り出せるというもの。初戦からいい刺激をもらえそうです!

↓全盛期の加勢大周か吉田栄作みたいな感じになってきてる…!

ただ立ってるとか、ただ手を上げてるとか、そういう何でもない仕草が結構キレイなのよね!

伸びしろ、感じます!

演技番は進んで、最終滑走・羽生氏が登場。ゴールドのストーンをあしらった衣装がキラキラと輝き、日の丸と歓声で揺れるリンクに降り立ちます。オータムクラシックでは世界最高を更新したショートプログラム。この日は冒頭のジャンプは本来の構成である4回転ループとしてきました。自分のできる最高の構成を目指してこそ、チカラが出せるという意気込みです。その4回転ループは着氷でこらえるような形となり、回転もやや不足気味となりましたが、それでも素早くイーグルへ移行するなど乱れは一瞬にとどめます。

つづくスピンの連続では、フワリと浮くようにスピンに入るバタフライや、シットスピンの途中でパッと両手を広げる振り付けなど、大勢には影響がないながらも印象的に輝く部分が見られます。そして演技後半に入ってすぐのトリプルアクセルは、わかっていても「そこで跳ぶかね!」と思うようなすごいタイミングでシレッと入ってくる。先日たまたま見た2000年代前半の大会では、一流選手も「いくぞ…いくぞ…」とタメまくる素振りが見られたものですが、羽生氏は本当にパッと跳ぶ。これが進化、これが現代フィギュア。美しい。

しかし、3つめのジャンプとなる4回転トゥループからのコンボでは、セカンドジャンプでバランスを崩し転倒。オータムクラシックでは両手を上げたジャンプでしたが、この日は普通に一生懸命いって、それでも着氷時にやや足がついてきていないような形になっていました。最後のスピンでも珍しく回りながら位置ズレを起こす場面も。右ひざの状態は問題ないという話でしたが、最後は精彩を欠くような演技となりました。さすがに2戦連続世界最高なんて簡単にはいきませんかね。

↓ヒザは問題ないけど「首回りが苦しかった」に1票入れておきますね!


どうでもいいけどプーさん飛びすぎwww

羽生氏がプーさん用の小屋立てたら、プーさん博物館の館長目指せそうwww

↓結構乱れたはずだけど、それでも94.85点!フリーで十分勝負できる位置にはつけた!

コケたとは言え「まわりきった4T+3T」を「3A」が抜きそうになっている!

なんか、すごい3Aさんが惜しかった気がする!

3Aさんスゴイね!

演技を終えた羽生氏は苦笑いを浮かべていました。リンクをまわり、氷を改めて眺め、観客に感謝し、まるでリトルプルシェンコみたいな少年を優しく受け止める。穏やか、不気味なほど穏やかです。コーチのもとに戻ると声に出して笑い、キス&クライでもニコやか。一般論で言うと「アラ、気分上々ね」というところなのでしょうが、この状態の羽生氏を一晩熟成させるのはなかなか怖い。インタビューでの声も心なしかちょっと大きいし、目がすわってるし…。

もし、すぐにオノとか持たせたら、木を切り倒したりしてくれたんじゃないかと思うほど、内なる闘志がメラっているように僕には見えました。困ると笑う人、いるじゃないですか。怒ると笑う人、いると思うんですね。「悔しさを溜める」というのが羽生氏のパワーアップ法だとすれば、フリーはまた大変な感じになってしまうかもしれません。闘志に焼き尽くされる会場に期待して、フリーを待ちたいと思います…!

↓言葉だけだと「まぁまぁよかったです」みたいな感じなのに、目を見ると質問がしづらいこの感じ!

これはフリーに期待が持てそうだ!

魑魅魍魎を存分にボコっちゃってください!

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感想(2件)



「この怒りは昨日のぶんじゃキェーーーッ!!」みたいなのが出てきそう!