中国メディアの新浪網は、日本の航空自衛隊が運用するC−2輸送機は中国のY−20輸送機よりも著しく劣るとする記事を掲載。さらに、日本ではこの数年、神戸製鋼のデータ改ざんなど工業分野の問題が連続していると論じた。写真はY−20(運−20)。

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中国メディアの新浪網は19日、日本の航空自衛隊が運用するC−2輸送機は中国のY−20(運−20)輸送機よりも性能が著しく劣るとする記事を掲載。神戸製鋼所の製品品質のデータ改ざんが話題を集めている例など、日本ではこの数年、重大な問題が絶えず表面化していると論じた。

C−2は初飛行が2010年1月で運用開始は2016年3月、Y−20は初飛行が2013年1月で運用開始は2016年7月だ。記事は、C−2の方がやや早く投入されたと紹介した上で、「最終結果には極めて大きな差が出た」と論じた。

C−2は大出力である米国製のCF6−80C2K1Fエンジンを使っており、2基だけで最大推力が52トン以上。対するY−20はロシア製エンジンのD−30KP2を4基搭載しているが、最大推力は50トンにとどまる。記事は、エンジンについてはC−2が「優勢」とした上で、C−2の最大離陸重量は141トンでY−20は220トン、C−2の最大設計搭載量は36トンでY−20は66トンと指摘し、C−2は「素晴らしいエンジンを無駄遣いしている」と酷評した。

記事は続けて、C−2は試験中に機体の強度に問題があることが分かり補強したと指摘。そのため有効搭載量を30トンに変更し、実際には24トン程度にとどまる可能性があると論じた上で「言葉にもならない」と評した。記事は、C−2が今年(2017年)6月に米子空港で滑走路を移動中にハンドルとブレーキが利かなくなり草地に突っ込んだ事故も紹介した。なお、防衛省は同事故について操作ミスが原因と発表している。

記事はさらに、中国ではこれまで多くのメディアが日本人の「匠の精神」を称賛したと論じた上で、「日本では過去数年、軍需工業分野で重大な問題が絶えず出ている。例えばこのところ話題になっている『劣悪鋼事件』(神戸製鋼所の製品品質データ改ざんを指す)は、軍用・民用の多くの企業に波及している」と指摘。

一方の自国の状況については「かつては国民が、自国製品の信頼性のなさを非難した」と論じた上で、現在は大型航空機の開発にあたって「軍用であれ民用であれ、初飛行や重要な試験飛行の際に、プロジェクトの責任者がチームを率いて試乗することが多く、製品の信頼性をアピールし庶民を安心させている」と主張し、「日本のプロジェクト責任者とチームは、そのようにする勇気があるか」と皮肉った。

Y−20についてのこれまでの報道などによれば、性能面で優秀さを示しているのは事実。C−2が開発中にさまざまなトラブルを出したことも事実だ。しかし中国では、身近な工業製品のトラブルが続出している。例えば強化ガラスの「爆裂」や走行中の自動車の炎上・額発などがある。その結果、消費者の自国製品に対する信頼が確立されたとは言い難い状況が続いている。上記記事からは、読者の「愛国心」を盛り上げようとする意図も感じられる。(翻訳・編集/如月隼人)