サウナの正しい入り方を知ろう(写真と本文は関係ありません)

写真拡大

大相撲の二所ノ関親方(元大関・若嶋津)が路上で転倒し、意識不明の重体となった。救急搬送のうえ、緊急の開頭手術を受けた。

原因は今のところ明らかになっていないが、親方はサウナから自転車で帰宅する途中だったと見られている。

激しい寒暖差で血管事故のリスク増

複数の報道によると二所ノ関親方は2017年10月19日16時半ごろ、千葉県船橋市の路上で自転車と一緒に倒れていた。泥だらけで、発見時には意識があったが動けず、その後意識不明となったようだ。その日の夜に手術を受け、翌20日に二所ノ関部屋所属の湊川親方(元小結・大徹)が報道陣に対して、「小康状態が続いている」としながらも「少しずつ快方に向かっている」と話した。

二所ノ関親方は自宅近くのサウナに通うのが日課で、10月19日も、自転車でサウナに行っていたという。この日、現場となった船橋市の天候は、雨。同市が位置する千葉県北西部の最高気温は13度までしか上がらず、真冬並みの冷え込みとなっていた。

湊川親方は、二所ノ関親方について「持病はなかった」と明かした。自転車で走り回るほどで健康には気を使っていたという。アクシデントで転倒して頭を打った可能性もあるが、そうでなければサウナで体を温めた後、冷たい雨の降る中を自転車で帰るなか、気温の急な変化が体調に影響を及ぼしたかもしれない。

10月20日放送の「ビビット」(TBS系)で、循環器専門医の池谷敏郎氏は激しい寒暖差により、血管事故につながるリスクが増加すると警鐘を鳴らした。二所ノ関親方の「考え得る症状」として、「サウナや長時間入浴の後は、血圧が変動しやすい」点を示した。体が温まって全身の血管が広がり、発汗により脱水すると血圧が下がりやすくなっている。その状態で自転車こぎのような軽い運動をすると、全身の筋肉に血液を送る際に体の上部にある頭への血流が落ちることがあり、「ボーっとして」倒れた恐れがある。

もうひとつ、入浴後に気温が低い外へ急に出たことで血圧が急上昇し、脳梗塞のような状態を引き起こした可能性も否定できない。

100度近くのサウナなら5分

サウナの愛好者は多い。東京都市大学教授で温泉療法専門医の早坂信哉氏は、ラジオ番組「ピートのふしぎなガレージ」(TOKYO FM)2016年11月26日放送回で「医学的にもサウナは健康に良いもの」と説明していた。一方で「正しい入り方」があるとして、

「適切な時間は温度によって変わりますが、100度近い熱いサウナなら5分、長くても10分にとどめておきましょう」

と促している。

サウナを出た後の水風呂にも注意が必要だ。早坂教授によると、熱いサウナから冷たい水風呂にいきなり飛びこむと心臓に負担がかかり、血圧も上がる。「場合によっては不整脈や狭心症につながる可能性もある」という。

二所ノ関親方がどのようにサウナに入っていたかは分からない。ただ10月20日のフジテレビ「FNNニュース」は、親方とサウナで一緒だった男性の話として、サウナにいたとき既に気分がすぐれない様子で、一度倒れて従業員に介抱されていたと報じた。