秋になると心にすきま風が吹いたように、意味もなく落ち込んでしまうことがありますよね。気分を少しでもラクにしたい、高めたいというとき、一体どうしたら良いのでしょうか。今回のメルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』では、そんな「季節性うつ」のモヤモヤした気分をラクにするいくつかの方法を、のぶ先生が教えてくれました。

秋の落ち込み、秋の憂鬱(季節性うつ)

「秋本番、どうしてもやる気が出ない、無気力でムリ!」という人に読んでもらいたい。

秋口の涼しい風を吸い込むと、カラダはクールダウンして息抜きを積極的にするために、一時的に気持ちが落ち込んだり、強い倦怠感を感じることがあります。

しっかり休養をとって秋冬のカラダ作りが進み代謝が良くなることで、季節の変わり目の一過性の落ち込みは楽になります。

秋本番を迎えてから、どうしてもやる気が出ない、カラダが動かないという強い憂鬱を感じるのは、カラダが生活リズムを見失っているからです。

睡眠時間の見直し

気温が下がり日照時間が急に短くなる秋は、カラダが冷えやすく代謝が高まりません。

秋から冬にかけては、いつもより多めの睡眠時間をとり、働きの高まらない内臓を保温しながら休息する時間を持つことが必要です。

いつもと同じリズムで生活していると、回復効率の高まらない秋のカラダでは蓄積疲労と睡眠負債がどんどんたまっていきます。

就寝時間を少しでも早くすることで、翌朝の目覚めがよくなります。

また、就寝時、回復効率の高まらない肝臓や腎臓を温めるように、腹巻を巻いて眠るとよいです。

寝ている間に大気の気温が下がりやすい秋には、袖や裾の長いゆったりしたパジャマを着て、冷えを感じるようならモコモコのゆるめの靴下をはいて寝ることもおススメです。

秋のしつこい憂鬱には『身柱(しんちゅう)のお灸』

肩甲骨中央を横切る骨の出っ張りの左右の内端を結んだ高さの背骨の下縁の圧痛のある場所に「身柱のツボ」をとりお灸をすえます。

「身柱のお灸」は「チリケの灸」などといって、子どもの「癇の虫」やココロのモヤモヤの気晴らしをするときに、昔から重宝されてきたツボです。

気持ちの落ち込みや気だるさ、心配事や眠れないときなど「身柱のお灸」をその都度もちいることで、ココロとカラダのモヤモヤが楽になります。

朝のスタートはちょっと早めに

カラダのアイドリングに時間のかかる秋は、起床時間をいつもより少し早めにします。

起きてすぐに活動するのではなく、温かいものを飲みながら音楽を聴いたり読書を楽しんだり、ボーっとする時間を30分ほど取るようにします。

ポイントは背中を厚手の衣服で保温しながら、ひざを抱えて過ごすこと。

代謝の高まらない背中に毛布などをかけて過ごすことで、心臓や呼吸器など活動に必要な臓器の働きがたかまります。

冷えを感じないカラダは、余計な力みを持つことなく朝のゆとりの時間を過ごせるので、活力がみなぎりやすくなります。

また、ひざを抱えて過ごすことで、骨盤内や下半身の血流が良くなります。

腰や太もも、足首などのストレッチにもなるので、ボーっとした後のカラダが身軽に感じられます。

秋は早めの就寝でゆとりのある朝を過ごす

秋は呼吸器に負担がかからない息抜きには絶好の季節です。

このため、ついつい息抜きばかりしてしまうカラダは、いつもクールダウンしようとしてしまいます。

睡眠時間を多めにとることで、体温が下がり過ぎることを予防して、朝の早めのスタートでカラダの活力をゆとりをもって呼び戻します。

秋の憂鬱を感じなくなれば、季節にかなった十分な体温と代謝が始まっているので、朝のうちは積極的にカラダを動かすように習慣付けるとよいです。

朝の涼しい風を吸い込みながら、軽めのジョギングや朝のストレッチなどは、気持ちを前向きにしますしカラダの集中力が高まるので、風邪の予防にも役立ちます。

いつも息抜きしようとするカラダですから、日中もカラダの波にしたがって、ランチの後など10分ほど目をつむって仮眠をとることもおススメです。

一度しっかりリラックスしたカラダは、そのあとの集中力が高まります。

日中、眠気やだるさを感じたら、積極的に短時間の息抜きをとると、カラダのご機嫌を損なわずにすみますね。

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